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[Webアナリスト対談]清水 誠×小川 卓

「アナリストって必要ですか?」MarkeZine編集長、トップアナリストに詰め寄られる


小川氏も「社外CMO」宣言?

小川 結局やりたいことは清水さんと一緒で、分析を通してサイトなりビジネスに貢献したいというのがゴール。自分たちのやってることが売上にちゃんとつながって成果を出せる人になりたい。アナリストはそこに定義を置かないと。「アナリスト」という単語自体に誤解があるというか。

押久保 「アナリスト=分析する人」ではダメだということですね。分析やって終わりじゃないと。

清水 「アクセス解析」という言葉もやめたほうがいいと思う。せまく聞こえちゃうから。

小川 でも、アナリストって今のままだと知名度というか社会的地位は上がらないですよね。

清水 でも、USとかだと、VP of AnalyticsとかGMっていますよ。

小川 僕は権限とお金、人員も含めてもう少し自由にできる立場になりたいと思う反面、やっぱり自分でやりたいし、伝えていきたい。だから僕はたぶん偉くならないんだろうなと(笑)。

清水 小川さんも目指さないとダメじゃない?(笑) ひとつのロールモデルなわけだから。

押久保 そうですよ。いろんなタイプのアナリストがいたほうがいいですし。

小川 偉くなれたらなりますよ。うーん、弱気……。

清水 弱気! やり方は違うけどゴールは同じ。僕は表向きバーン!と言うけど、小川さんは現場主義者で事例をつくって広めていこうっていう。でも、虎視眈々とねらっていく(笑)。

小川 「偉くなりたい。社外CMOやりたい」ってFacebookに書いとけば話が来るかもしれない?(一同爆笑)。ちょっと考えます(笑)。清水さんの成功事例を見てパクリます。おれの身の上相談みたいになっちゃった(笑)。

対等なパートナーとしてのアナリスト

小川 僕は「通訳」でありたいんですよね。すごくデータマイニングができる人とマーケティング担当者と経営陣との間の。

清水 すごく深い統計知識は、まだ必要ないもんね。

小川 いらないというか、やる人がいるから。アナリストはそこをやらないほうがいいと思うんですよ。データ出しのほうに頭が行っちゃうので。そこは大切な分野だし、いまデータサイエンティストとしていろんな人が出てきている。アナリストはそこのハブになればいいんだと思う。

清水 でもそれってアナリストなのかな。

小川 僕はアナリストだと思う。いろんなデータをもとに最適な判断ができればよくて。データマイニングのデータ、リスティングのデータ、経営のデータ含めて、じゃあどっちに行こう。分析をして方向性を示してあげるというのが必要だと思う。

清水 そういうアナリスト像をもっている人と、小っちゃくやっていってもいいと思ってる人に分かれちゃってると思う。

小川 分かれてるうえに、小さく考えている人のほうが圧倒的に多いと思う。

清水 そこを意識改革していかないといけない。

小川 それをやってはじめて、押久保さんとまともに会話ができるんだと思うんですよね。「データ出しておきました」じゃなくて、「なんでこのデータを出す必要があるんですか?」「MarkeZineの目的はなんですか?」みたいなところから話をできる人がいないと。

押久保 対等なパートナーみたいな関係ですね。

小川 清水さんの社外フェローもそういう感じですよね。それは部下ではできない。アプローチが違うんでしょうね。

清水 そうそう。

押久保 では、一人でもそういうアナリストが増えることを願って、この対談も終わりにしましょう。おふたりとも、今日はありがとうございました!

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

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MarkeZine(マーケジン)
2016/01/06 13:08 https://markezine.jp/article/detail/17829

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