用語なんか忘れていい
小川 僕からすると、アクセス解析ツールつかってデータから気づきを見つけるのってそんなに難しくない。でも、いろんな人の話を聞くと難しいように見えてるんだろうなと思う。
清水 そうそう、ツールに流されている。あと用語にも。「ユニークビジター」とか「滞在時間」「直帰率」のようなデフォルトの指標ってどうでもよくて、1回忘れて頭まっしろにすべき。そういう指標が普及しすぎていて、それをまず理解しないといけないと思ってしまう、それらを使いこなさないといけない、と「ありき」になってしまうけど、そんなことはない。たまたまツールがデフォルトで提供しているだけで、覚える必要すらないと思う。

小川 それはツール側の都合だしね。「セッション」なんかまさに。知らんがな、30分以内の遷移なんて(笑)。
清水 だったら何十分、何時間、何日だったらまとまりとしてちょうどいいのかというのをまっしろな状態から考えて、それができるツールを選ぶ。
小川 結局、やりたいこと、やらなければいけないことありきなんですよね、本当は。
清水 あとは視野がせばまっていて、アクセス解析はそこだけやっていればいいんだみたいな常識にとらわれているところがある。僕は、コンセプトダイアグラムとかよくおすすめしてるんですけど、まず全体像を図解する。図を描くことによってウェブの位置づけとか、どういう数字を取るべきかが見えてくる。人の意識を広げるためのツールとしておすすめしてます。
地ビールの販売というビジネスモデルの特性を把握しつつ、その中でのECサイトの位置付けを整理している。
