スマートフォンがもたらすユーザーの写真撮影行動の変化
このように、写真撮影機器としての主役の座を取りつつあるスマートフォンであるが、その使われ方はデジタルコンパクトカメラとどの様な違いがあるのであろうか。下記は、デジタルコンパクトカメラ、スマートフォン、フィーチャーフォンの使用頻度の違いを示したアンケート結果である。
スマートフォン・フィーチャーフォン(SA)/n=各機器で異なる

この結果から、スマートフォンの使用頻度が高い傾向が見られるのは明らかであるが、もう一つ注目すべきは、同じモバイル端末であってもフィーチャーフォンよりもスマートフォンの方が、写真撮影頻度が高いことが分かる。携帯電話ユーザーのフィーチャーフォンからスマートフォンへの移行により、ユーザーの写真撮影行動の日常化が進んでいるという見方が出来よう。
次に、スマートフォンの普及によりユーザーの撮影枚数がどの様に変化したのかを示したのが下記の結果である。スマートフォン購入後、「撮影枚数が増えた」と回答したユーザーの割合は、全体の60.2%となった。

このように、スマートフォンの普及拡大はユーザーの写真撮影行動をより日常化させ、かつ撮影枚数を増加させていることがわかる。