SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

新着記事一覧を見る

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第107号(2024年11月号)
特集「進むAI活用、その影響とは?」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

FEATURE

コカ・コーラがコーポレートサイトを一新、企業の情報発信の新たなカタチ「Coca-Cola Journey」とは?

 日本コカ・コーラの新しいコーポレートサイトが「Coca-Cola Journey」として6月25日にオープンした。従来の企業サイトのイメージを覆す大胆なサイトデザインとコンセプト。「ブランドがファンを作る」のではなく「ファンがファンを作る」という発想のもと、手探りで新サイトを作り上げていったプロジェクトチームの1人、日本コカ・コーラ 広報の佐藤克哉氏にそのコンセプトと舞台裏を聞いた。

古くて新しいブランド「コカ・コーラ」

――「コカ・コーラ」はだれもが知っているブランドですが、最初に「コカ・コーラ」とはどういうブランドなのか、あらためてお聞きしたいと思います。

 一言でいうと、「人々にハピネスを届けるブランドでありたい」と考えています。結婚や子供の誕生といった人生の節目となるハピネスもありますが、毎日の生活の中で感じる小さなハピネスもある。コカ・コーラは、毎日の生活の中でのちょっとした幸せや笑顔を提供するブランドでありたいと思っています。

 コカ・コーラは1886年に米国アトランタで設立され、今年で127年。日本でも1957年に製造事業を開始し、今年で56年となります。その一方で、常に新しいことにチャレンジし続けてきた。「コカ・コーラ」と聞いて誰もが知っていて、なんらかのイメージを持っているけれど、それが決して古臭いものになってはいけないと考えています。

――「古くて、新しい」というのは、簡単なようで難しいことですよね。

 時代が変わってもコカ・コーラの味は変わっていません。そして「ハピネス」というのは普遍的なテーマです。王道、直球でありながらも古くならないというところが、このブランドの魅力でもあるのかなと思っています。

――グローバル企業であるコカ・コーラのビジネスは、今どのような広がりを見せているのでしょうか。

 コカ・コーラは全世界200以上の国・地域でビジネスを展開しています。これは国連加盟国(193か国)よりも多いのです。我々がやっているのは基本的にはフランチャイズビジネス。どの国においても進出した地域の有力資本と組んで「ボトラー社」、すなわちボトリング(瓶詰め)して製造し、お客様に届けるビジネスを提供する会社とパートナーシップを組みます。地域の有力資本というのは、日本では地元の企業や商社、メーカーなのですが、彼らは日本の事情をよく知っている。それによって地域に密着した営業もできますし、雇用も生むことができる。そういったかたちで地域に根差したビジネスを各国で展開している。したがって、グローバルでありながらローカルな企業と言えるでしょう。

時代とともに進化する統合型マーケティングフレームワーク「IMC」

――マーケティングの先進企業であるコカ・コーラは、マーケティングフレームワーク「IMC(Integrated Marketing Communication)」を推進していることでもよく知られています。

 IMCは日本での導入後も進化をつづけて来ています。とりわけ最近では、「ブランドがファンを作る」という発想から「ファンがファンを作る」という考えに変わり、消費者の間で会話を生み出すようなストーリーを企業が語っていく。語られるためには「ダイナミックなストーリー」が重要だという話ですね。

――時代とともに進化しているのですね。

 そもそも統合型マーケティングに舵をきった時点で、テレビCMを打てば当たるというような時代ではなくなっていました。クリエイティブをつくってテレビでマスに見せるところから、実際に店頭に行って棚で商品を選ぶときに目にする店頭メディアまで含めて横串に刺して、消費者がどういうメッセージをどういうところで受け取るかを考えるのが、IMCの考え方だと理解しています。

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
インプレッションからエクスプレッションへ

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
FEATURE連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2013/06/28 11:00 https://markezine.jp/article/detail/17990

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング