クーポンを配信せずに、友だちにメリットを感じてもらうには?
この連載でも、いくつかLINE@を活用している企業の事例を紹介してきたが、主にクーポンを配信して売上へつなげている企業が多かった。しかしながら、同誌の場合は、雑誌という商品の性質上、割引クーポンの配信などは基本的にはできない。

「割引やクーポンは、ユーザーにとってのメリットが明確ですよね。しかし、マーガレット編集部のアカウントは、友だちになっていただいても、雑誌が割引になるといった利益が得られるわけではありません。金銭的なメリットはないが、ユーザーにとってうれしい情報とは何か、という課題に向き合う必要があります。
僕たちの一番の強みは、やはり漫画家です。LINE@を通じて漫画家が持つパワーを伝えていくことで、割引以上の価値を提供していきます」
情報を循環させて拡散していく、LINE@活用もその一環
だからこそ、「情報の広がりを目的に利用している面が強いです」と澤野氏は指摘する。

「今、情報の流れは変わってきています。『マーガレット』の主要読者の女子中高生にフォーカスして情報を届けることは、もちろん大切です。一方で、情報の広がりという観点では、主要読者層以外の社会人にもソーシャルメディアを通じて情報を発信して、循環させて広げていきたいと思っています。なのでLINE@もその一環として活用しています。
LINE@アカウントを開設したことによる、雑誌の売り上げへの影響はまだ見えていません。ただ、今後読者アンケートを定期的にとっていく中で、半年後、1年後には効果が見えてくればと期待しています」
LINE@活用術はMarkeZineの連載「あなたのお店を繁盛店に!LINE@活用術」に詳しく解説してあります。ぜひご覧ください!
第1回:LINE@をはじめよう!サービスの理解から戦略立案まで
第2回:LINE@アカウントの友だちを増やそう!お店やWebでの友だち獲得方法
第3回:LINE@で売り上げを伸ばそう! お店にお客さまを呼び寄せるメッセージ配信のポイント
第4回:さらに効果を高めよう!LINE@のデータを分析して運用を改善しよう