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第105号(2024年9月号)
特集「Update:BtoBマーケティングの進化を追う」

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統括編集長インタビュー

B2BのWebリニューアルで重点サービスのリード獲得数2.8倍増 マーケジン・アカデミーから生まれたプロジェクト成功秘話


 MarkeZineから生まれたマーケター育成プログラム「マーケジン・アカデミー」での出会いが、実仕事につながりました。お仕事を発注したのは、受講生として参加したソニービジネスソリューションの加藤さん。法人向けクラウドサービス「bit-drive」のサイトリニューアルを、マーケジン・アカデミーの講師である村上知紀さん(株式会社フロンテッジ)と渥美英紀さん(株式会社ウィット)でタッグを組み担当されました。どのように信頼関係をつくり、プロジェクトを成功へ導いたのでしょうか。

マーケジン・アカデミーでの出会いが、現実のプロジェクトに

 ―弊社が行なうマーケター育成プログラム「マーケジン・アカデミー」で、講師を務めていただいてる村上さんと渥美さんがタッグを組み、講座の受講生である加藤さんとお仕事をご一緒され成果に結びつけたと聞きました。今日は加藤さんと渥美さん(村上氏は都合が合わず不参加)にプロジェクトの様子を伺いたいのですが、まずきっかけなど教えて頂けますか。

写真左:株式会社ウィット 代表取締役 渥美英紀さん
写真右:ソニービジネスソリューション株式会社 営業・マーケティング部門 
bit-drive営業部 ビジネスサポート課 マーケティングマネジャー 加藤裕美子さん
写真左:株式会社ウィット 代表取締役 渥美英紀さん写真右:ソニービジネスソリューション株式会社 営業・マーケティング部門 bit-drive営業部 ビジネスサポート課 マーケティングマネジャー 加藤裕美子さん

  加藤:私は法人向けクラウドサービス「bit-drive」のサイトを管理しています。これまでイントラネットを含め、Web周りの仕事を7~8年やってきましたが、社内で同じ立場の人が少なく、外部からの情報を収集するにも知識が偏りがちで、ずっと外部セミナーへの参加を検討していました。

 渥美:加藤さんが受講された講座は、私も参画している「2日でわかるWebマーケティング基礎講座」という2日間10テーマの講座です。Webマーケティングの基礎を全般的に、かつ短期間で行なうめずらしいタイプの講座だと思います。

  加藤:マーケジン・アカデミーを選んだのは、やはりWebマーケティング関連の知識すべてを網羅できるからでしたね。SEO、リスティング…と、個別施策のセミナーは多くありますが、全体像を体系的に教えてくれるセミナーは、なかなかないんですよ。それから、同じ立場で相談できる人とつながりたかったというのも選んだ大きな理由です。

 渥美:講師陣は、各分野の最前線で活躍する人が各講座ごとに10名セレクトされています。講師に気軽に質問できるよう懇親会も設けられているため、全体を俯瞰しつつ個々に掘り下げたいテーマは、懇親会で質問できるのも特徴ですね。

  加藤:実際に、懇親会で具体的にお話を伺える機会があったことが、今回のプロジェクトにお声掛けさせていただくきっかけになっています。

 渥美:私も熱心に質問される方はよく覚えていますし、講座で学んだ内容を盛り込んでリニューアルをやったなどの報告をメールなどでいただくことも多々あります。

 ―マーケジン・アカデミーでは、渥美さんは講師、加藤さんは受講生というお立場でした。お仕事仲間になったのは、いつ頃なんですか?

  加藤:マーケジン・アカデミーが終わった1年後くらいですね。「bit-drive」のWebサイトをリニューアルすることになり、コンペのご案内をさせて頂きました。マーケジン・アカデミーで同じ講師だった株式会社フロンテッジの村上さんとチームを組み、参加して下さいました。

 渥美:前提条件を伺った際に難しい案件だという印象をまず持ちました。サイトの現状を伺うとサイト解析、SEO、リスティング、ランディングページ、コンテンツの強化など…基本的に行なうべき施策は全般的に実行できていました。B2B用のサイトは事例の重要度が高いのですが、事例についてもその時点ですでに80事例ほど掲載されていました。

 ―でも、プレゼンに参加されたのですね。

 渥美:サイトをリニューアルして営業活動を活性化させようとするとき、例えばコンテンツが少ないとか、集客はやっていないとかまだ実行していない施策があれば、改善はそんなに難しくありません。

 加藤さんをはじめとするみなさんが一通り改善の努力をした上に、さらに上乗せして成果を出すためには緻密な分析と計画が必要でした。ですから、難易度は高いですが一方でやりがいのあるプロジェクトだとも感じました。B2Bの経験値が少ない企業では、なかなか実現できないプロジェクトでもあると。

  加藤:社内でWebリニューアルの費用対効果を説明する際に、仮説設定を行なってきましたが説得力が増す裏付けとして、渥美さんの今までの経験値から、かなり現実的なラインをご提示くださいました。

 渥美:細かく一つひとつの施策の改善の可能性をピックアップした上で、他社での過去の動向やパフォーマンスの成果向上ができる余地を予測して、無理のない計画を立てました。意思決定をする方々は、必ずしもWebマーケティングに詳しい方だけではありません。どなたでも理解しやすいゴール設定ができたのは、のちのプロジェクトを進めやすくしてくれたと思います。

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この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

齋藤 麻紀子(サイトウ マキコ)

フリーランスライター・エディター74年生まれ、福岡県出身、早稲田大学第二文学部演劇専修卒業。 コンサルティング会社にて企業再建に従事したのち、独立。ビジネス誌や週刊誌等を通じて、新たなビジネストレンドや働き方を発信すると同時に、企業の情報発信支援等も行う。震災後は東北で起こるイノベーションにも注目、...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2013/12/26 13:10 https://markezine.jp/article/detail/19005

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