文部科学省が推進するICT教育の環境整備により、2020年までには小中学校の生徒1人に1台のタブレットが行き渡るとされていることから、教育現場だけでなく、家庭学習向けタブレット教材においても新たなサービスが次々登場している。
DeNAは2013年12月にアプリゼミ「入学準備号」の提供を開始し、未就学児向けに小学校入学に備えた学習メニューを配信してきた。今回開始する「小学1年生講座」では新1年生の「算数」「国語」ならびに、小学校低学年を対象とする「英語」の3教科の学習メニューを毎月配信する。
「小学1年生講座」は、わかりやすい文字、絵、音、動きと、最適なタイミングで盛り込まれた軽快なインタラクションによって能動的な学習を支援。段階的カリキュラムと、即時に回答の正誤をフィードバックする機能によって、学習を進める意欲が高まることから、より効率的な学習ができる。算数と国語は学習指導要領に基づいた内容で、算数については、通っている小学校を登録することで使用している教科書の学習順序に合わせた学習が可能。英語はオリジナル教材で、英語の音に慣れて「英語の耳」を作ることを狙っている。「小学1年生講座」では、今後カリキュラムが進むにつれ、子どもの成績やつまずきに応じたメニューの出し分け(個別最適化)が行われる。
保護者は、学習状況や学習履歴など毎日の進捗をメールで確認できるほか、1日の学習時間(分単位)を自由に設定できる。専用端末の購入は不要。月額1000円以内の教材費とスマートフォンやタブレットなどの手持ちの端末で利用可能となる。
【関連記事】
・2020年度のデジタル教科書への完全移行に向けて、教育ICT市場はどう変化するのか
・リアルタイム動画学習サービス「schoo」、東京大学i.schoolと提携
・DeNA、「アプリゼミ」の学習への影響検証、ビッグデータ解析と東京都公立小学校で実施
・cci、学習アプリ「C4Study」、セキュリティロック解除を学習機会として利用
・米MOOCsプロバイダーUDALITYとリクルートが協業、字幕で最先端テクノロジーが受講可能