ネット広告のトレーディングプラットフォームを運営するRubicon Projectは、直接取引を自動化するプラットフォーム「49bc」のプライベートベータ版を、モバイル広告に限定してサービスを開始した。「49bc」という名称は、紀元前49年、ジュリアス・シーザーが「賽(さい)は投げられた」と叫んでルビコン川を渡ってローマに進軍した故事にもとづいている。
ネット広告の取引がリアルタイム化するなか、買い手と売り手の直接取引は手動で行われていた。guaranteed direct buyingと呼ばれるプロセスの負荷を、49bcは自動化によって軽減する。
49bcのパッケージング機能を使って、売り手はプレミアム広告の保証された在庫をリスト化する。買い手はパブリッシャーやアプリの在庫パッケージを、プラットフォーム、フォーマット、プレースメントやオーディエンス別に検索。交渉も49bc上で行うため、電話やメールでやりとりする必要はない。
クリエイティブ、タグ、トラッキングおよびレポーティングの設定は49bcが自動的に行い、レポートもプラットフォーム上で売り手と買い手双方に提供される。
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