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上位サイトのSEO対策を徹底解剖!スプールのSEOリサーチ情報

Yahoo!&Googleの検索アルゴリズムの変更でSEO対策はどう変わった? SEOレポート 2007年09月版


Google 順位変動調査 約1ヶ月半で上位サイトの1/3が入れ替わり

 8月と9月で調査を今回の調査対象30キーワードの上位10位までの300ページを、アルゴリズム変更前のデータと比較したところ、共通してランクインしたのは190ページ(63.3%)でした。つまり逆に言えば、上位10位内のページの約1/3のページが1ヵ月半で入れ替わったことになります。

 米グーグルで、アルゴリズム変更が行われたとの情報を受けて行った今回の調査ですが、各項目で数値の変化は見られたものの、全体としてはっきりとした傾向は読み取れませんでした。

アルゴリズム変更前後で、上位サイトの約6割が姿を消す

 今回の調査対象30キーワードの上位10位までの300ページを、アルゴリズム変更前のデータと比較したところ、共通してランクインしたのは121ページ(40.3%)でした。つまり逆に言えば、上位10位内のページの約6割(59.7%)ものページが入れ替わったことになります。

 今回のアルゴリズム変更では、サイトの検索情報(インデックス)を作成するクローラおよびインデックスのアップデートが、前もって行われており、順位の大幅な変動に関係していると考えられます。

被リンク数、インデックス数は軽視、Yahoo!カテゴリ登録がより重視される傾向に

 調査結果では、前回と比べ検索上位サイトの被リンク、インデックス数の平均値が下がり、内部SEO情報はほぼ変化せず、ドメイン経過年数、そしてYahoo!カテゴリ登録済サイトの率が上がっています。

 また、サイトによっては、インデックス数の大幅な変化もあるようですので、Yahoo のクローラーによるインデックス条件が変わったようです。

 変化は微量ですが、ドメイン経過年数とYahoo! カテゴリ登録済サイトの値がのきなみ上がっています。インデックスや被リンク数の軽視に対して相対的にこれらの値の重要度が増したといったところでしょうか。被リンク数やインデックス数を重視するGoogleと比べ、Yahoo!検索においては相対的にこれまで以上に、Yahoo!カテゴリ登録を重要視するようになったと言えそうです。

検索上位ページのパスの種類は、概ね変化なし

 今回の調査では、前回の調査に引き続き、Yahoo! 上位ページのパスの種別を取得しました。結果としてはアルゴリズム変更前と変更後で、さほど変化ありませんでした。また、もともと Google と比べ、大手サイトのランクインが多いと言われる Yahoo! ですが、今回もその傾向は変わらないように見受けられました。

2007年8月度調査データ(Google)
2007年8月度調査データ(Google)
2007年8月度調査データ(Yahoo!)→2007年9月度調査データ(Yahoo!)
2007年8月度調査データ(Yahoo!)→2007年9月度調査データ 2007年9月度調査データ

日本語ドメインの優位性なくなる!?

 前回調査結果では、「自動車保険比較.jp」「インテリア.com」のように、日本語ドメイン名にキーワードが含まれることが、SEO上優位な可能性があることを述べましたが、今回の調査では一転、調査対象30キーワードでの検索10位以内には、日本語ドメインページは含まれませんでした。また、弊社では本調査とは別に、よりサンプル数の多い調査を別途行っておりますが、そちらの調査結果を考慮しても、Yahoo! における日本語ドメインページの優位性はなくなったと考えられます。

数から質へ向かう Yahoo! 検索

 さて、今回の変化をどう捉えればよいのでしょうか。キーワード率、被リンク数、インデックス数を軽視傾向、またドメイン経過年数や、Yahoo!カテゴリの重視傾向から、より人為的な操作の及びにくい、サイトの経過年数のような絶対的事実や、自社(Yahoo!)の社員によって登録されたYahoo!カテゴリ情報といった信頼性の高い情報がより重視されたと言えます。

 背景には、SEO業者によるリンク登録や、CMSやブログ等によって、被リンク数やインデックス数の単純な比較で価値を計るのが難しくなってきたことも考えられます。一言で言えば「数よりも質」を重視する傾向が強まったと言えるのではないでしょうか。

調査対象キーワード

 本調査は、以下のキーワードでのYahoo!検索結果について行いました。

SEO(177,235) 映画(697,144) 靴(104,872)
転職(535,467) エステ(149,411) 結婚(128,187)
ダイエット(634,748) アイドル(549,895) ラーメン(134,127)
資格(467,800) 雑貨(118,344) 自動車(1,948,277)
占い(1,463,800) 旅行(328,308) 金融(486,390)
不動産(399,294) ニュース(261,536) インテリア(122,226)
グルメ(202,106) 素材(141,419) レシピ(434,109)
ゲーム(924,336) 動画(666,538) 病院(449,495)
壁紙(721,763) サッカー(727,655) 沖縄(332,403)
ブログ(682,858) 携帯(190,228) 株(219,991)

※()内の数値は、オーバーチュア社のキーワードアドバイスツールによる月間検索数です。
※対象キーワードは、月間検索数が10万件を超えるビッグキーワードの中から、抽出しました。

本レポートは、株式会社スプールが2007年9月に公開した「SEOリサーチ情報」を、許諾を受けて転載したものです。詳細については、スプール社のサイトをご参照ください。

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この記事の著者

(株)スプール 八百谷 真(ヤオタニ マコト)

株式会社スプール 代表取締役。1977年生まれ。ブラストホールディングス株式会社にてSEOツール無料公開サイト「SEOTOOLS」の立案・制作を担当後、2006年10月、株式会社スプールを設立。現在はSEOコンサルティングツール「spoool seo-suite」に注力。著書に「SEO 検索上位サイトの法則」(ソーテック社)がある。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2007/12/17 15:29 https://markezine.jp/article/detail/2077

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