やりたい仕事を実現するためには、チャンスが回ってきそうな場所に自ら出向くべき
――ネット運営について、どのような体制で運用しているのですか。
柳内氏:ネット周りの企画の運営は、組織横断的に行っています。編成局内にいる編成プロデューサーと私、そして番組プロデューサーと総合演出、さらに番組サイトを制作しているデジタルコンテンツ制作チーム、そして、データ放送チームです。コミュニケーションにはLINEなどを活用して、気軽に制作とデジタル班が気軽にやりとりできるよう心がけています。
――今回の施策で得た知見を社内全体で共有するということでしたが、放送から1か月が経過して、得られたものはありますか。
柳内氏:2つあります。1つは『恋んトス』のようなリアリティショーはソーシャルと相性がいいということ。2つ目は、ソーシャルインフルエンサーにいかに取り上げてもらうかが重要ということですね。元あいのりメンバーで、アメブロで常に上位にランクインしている桃が、番組をブログで取り上げてくれた時は、一瞬で数万アクセスが上がりました。

――最後に、今回のような新たな取り組みを担当したいと思う、テレビ局の若手社員の方もいると思います。そういった方にアドバイスすることがあるとすれば何かありますか。
柳内氏:私はラッキーな部分がありました。そもそも編成局内のデジタル案件だったので、機会をいただきやすい場所にいたこと。番組プロデューサーと同期だったので、普段からコミュニケーションを取れていました。そのため番組情報が早くもらえていたこともあり、下準備がしやすかったんですね。
チャンスが回ってきそうな場所に自分から出向いて、社内外とコミュニケーショ ンを密にする、ということが自分のやりたいことを仕事にするポイントではないでしょうか。
――なるほど。話題の番組の裏側の仕組みや取り組み体制についてうかがえて、とても興味深かったです。どうもありがとうございました!