おたくの広告はニュースになりますか?
さて、これまでこの連載では、人が求める“コンテンツ”を媒介としてコミュニケーション設計をしていく“コンテンツ発想”というお話をしてきました。が、実際のところ、世の中には大して拡がらずに終わっていくコンテンツがほとんどです。
よいコンテンツは、ユーザーのシェアやツイートなど、ソーシャルメディアを介して自走し拡がっていきますが、それだけでは拡がりに限界があります。
例えば、レディ・ガガやジャスティン・ビーバーのように、マスメディアを凌駕するようなパワーのある人物に拾われれば別ですが、たいていジワ~と狭い範囲でひろがり、すぐに鎮火してしまします。
つまりバズへのキャズムを超えるには、もう少し大きな火種が必要なのです。
その火種となるひとつの方法が“ニュースになる”ことです。
つくったコンテンツがTV番組はもちろんのこと、Yahoo!トピックスや読者の多いネタ系サイトやポータルサイト、ニュースサイトなどなど、影響力のあるメディアに取り上げられることで、バズの起点を多くつくることができます(ここ最近のお仕事は、ほとんど全国ネットのTV番組で取り上げられています)。
でも、どうしたら“ニュース”として取り上げられるのでしょうか。
そこで必要となってくるのが、「PR視点」です。
僕はPRのプロではなく、広告予算の少ない地方クリエーターが試行錯誤した結果に過ぎません。自己流なので大したノウハウではありませんが、コンテンツを考える上で記事化されやすいように次の5つの要素を盛り込むようにしています。
5つの要素
- 新しさ
- 時事性
- 社会性
- 話題性
- 最上級表現
しかも、メディア側は読者・視聴者にとって有益かどうか(ネットメディアでいえばページビューを稼げるかどうか)が記事として取り上げるかどうかの重要な判断基準となりますので、そもそもユーザー視点であるコンテンツ発想は、PRとの相性もいいように思います。
前述したお化け屋敷の例も、
「新感覚」「怖すぎる、真の恐怖」「リタイヤ続出」「雪道コワイをつくったクリエーターがプロデュース」
というキーワードがフックとなり、TV、雑誌、ニュースサイトなど様々なメディアから取材を受け、広告費ゼロでかなりの宣伝効果を生み出すことで成功につながりました。