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田舎者であまのじゃく~話題化するコンテンツ発想法~

“チラシはいらない、ティッシュは欲しい” 機能を身にまとったコンテンツ発想の広告

すでに機能してるものに乗っかる

 新たにゼロからコンテンツを作る以外にも、すでに世の中で機能しているものをうまく使い、それを広告にするのもひとつの手です。これは、過去に行った育毛シャンプーZERO SCALPの広告です。

  • 薬事法で商品の効能を直接表現できない。
  • 予算ない。

 そんな制約の中でつくったのがこれです。

 やったことは至って、シンプル。

 「頭部が薄い男性のイラストが書かれた紙を文具店の試し書きコーナーに置いてもらった

 というだけです。

 この仕事は、デザインデータを会社のプリンターで出力し、それを街の文具店さん一軒一軒に設置交渉して回るという作業を、デザイナーとほぼ2人だけで完結させました。

 元々、試し書き用として機能しているメモ用紙に乗っかり、さらに受け手が書き込むことで“毛が生える”ということを伝えて完成する広告。

 この広告は、TwitterやFacebookで拡散され、日本だけでなく海外の様々なメディアでもユニークな広告アイデアとして取り上げられ拡がっていきました。

 このように、もともと人々の生活の中で機能しているものに上手くのっかり、広告メッセージを伝えるというのも一つの手段だと思います。

 もちろん、その機能に乗っかる必然性や納得感が必要ですし、大前提として、受け手側が「面白い!」と思ってくれることが重要です。

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この記事の著者

眞鍋 海里 (マナベカイリ)

BBDO J WEST コンテンツプランナー/インタラクティブプランナー

1982年 宮崎市生まれ。大学卒業後、タワーレコード、WEBプロダクションを経て、08年外資系広告代理店BBDO J WESTに入社。 ”人は広告なんて求めていない”という考えの元、【コンテンツ発想】にてコ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2014/10/23 08:00 https://markezine.jp/article/detail/21045

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