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“一か八かのリニューアル”は時代遅れ。“高速カイゼン”でECサイトをグロース


テスト開始までわずか5分!最新鋭のABテストツールを使用せよ

高速カイゼンを実現するための前準備

思考が切り替わったら、高速カイゼンのための「前準備」を行いましょう。前準備はとても重要です。前準備がテストの質を決める、いっても過言ではありません前準備は3つのステップで進めます。まずはサイトの課題を発見すること。課題内容や発見方法は様々ですが、カバー範囲が広く、定量的な把握がフィットする「アクセス解析」は行っておいた方がよいでしょう。

思考が切り替わったら、高速カイゼンのための「前準備」を行いましょう。前準備はとても重要です。前準備がテストの質を決める、いっても過言ではありません前準備は3つのステップで進めます。まずはサイトの課題を発見すること。課題内容や発見方法は様々ですが、カバー範囲が広く、定量的な把握がフィットする「アクセス解析」は行っておいた方がよいでしょう。

 課題発見にもコツがあります。皆さんが運営するサイトには「もったいないポイント」はありませんか。多くのサイトは、ユーザーの90%以上がどこかで離脱します。必要なのは、離脱ポイントがどのページやコンテンツなのかを把握すること。そのうえで、売上を上げるコンテンツ流入元、ユーザーセグメントを探します。

 「売上が上がった、下がった」というトレンド変化がなぜ起きているのか、影響を及ぼしているのはどのセグメントか、ディバイスまたぎによる影響は、など、大局から詳細セグメントまでを解析することが重要です。この課題発見がきちんと出来たら、どのページの何をテストしたらよいか、が見えてくるはずです。

 次に、仮説の棚卸しを行います。仮説は、出せるだけ出します。あるクライアントでは、当社から150、お客さんから150、という単位で出てきました。課題はエクセルでまとめ、優先度を決めます。 期待効果や即効性、改修コストなどをABC等で判定し、優先順位を決めていきます。

 その結果を、テスト計画に落とします。どのページをテスト対象とするかを決めましょう。ユーザーが訪れないページをテストしても効果がないので、訪問者が多いページ、必ずユーザーが通るページ、コンバージョン完了直前のページなど、効果が期待できるページを特定します。それが決まったら、クリエイティブを考え、どのような指標が適切かを考えます。テストの善し悪しは、このテスト計画に依存するといっても過言ではありません。

最新鋭ツールを利用

 さて、いよいよ高速カイゼン実行のフェーズです。皆さんは、ABテストは手間がかかると思っていませんか。実は最新鋭のツールは、わずか5分で一定の結果が見えます。

 従来のABテストは、テストパターンの数だけHTMLファイルを作成します。が、最新のABテストは、HTMLファイルはひとつで、別サーバーからパターンを配信することができます。パターンの編集は管理画面からドラッグ&ドロップで行うことができるので、短時間で行うことができます。

 例えば私どもは、「Optimizely」という改善ツールを使います。世界シェアナンバー1で、アメリカの大統領選挙の際、オバマ大統領の支援サイトを連続カイゼンしたことでも有名です。アメリカが本社で日本の公式サポートはありませんが、当社などが代わってサポートさせて頂いております。

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「高速カイゼン」のみならず各種データを加えて丁寧な分析を

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この記事の著者

齋藤 麻紀子(サイトウ マキコ)

フリーランスライター・エディター

74年生まれ、福岡県出身、早稲田大学第二文学部演劇専修卒業。 コンサルティング会社にて企業再建に従事したのち、独立。ビジネス誌や週刊誌等を通じて、新たなビジネストレンドや働き方を発信すると同時に、企業の情報発信支援等も行う。震災後は東北で起こるイノベーションにも注目、取...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2014/11/07 20:06 https://markezine.jp/article/detail/21091

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