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MarkeZine Day 2025 Autumn

統括編集長インタビュー

「UNIQLOCK」の仕掛け人が明かすWebキャンペーン成功のポイント


Webキャンペーンを展開する上で注意した点

 ── キャンペーンを展開する上で注意した点はありますか?

 そうですね、「注意深くコミュニケーションすること」を心がけました。例えば、「UNIQLOCK」の場合は、順次機能を追加していったり、第二弾を展開していく中で、ユーザーさんの反応を注意深く観察し、それに基づき対応してきました。仮にネガティブな反応がきても、そのネガティブな反応に対して、どう対応していくのか?が大切だと思っています。ネガティブな反応は私たちにはない視点を与えてくれますので。

Webキャンペーンの場合、状況に応じた対応が必要になってくると語る勝部氏

 また、私はテレビや新聞など、いわゆるマスマーケティングにも相当携わったのですが、マスマーケティングの場合はそれぞれの役割が、クライアントと代理店、クリエーターの関係の中で分担されているイメージです。一方、Webキャンペーンの場合は、クリエーターとクライアントそしてユーザーが相互にコミュニケーションして「キャンペーンを育てる」という感覚があります。一度キャンペーンがローンチしてからも、フレキシブルに次の展開を行えるのが、このメディアの特性であり、重要な点かと思います。

「世界」を意識したコンテンツづくり

  ── 「UNIQLOCK」をテレビコンテンツと連動させる発想はありましたか?

 テレビコンテンツの2次利用等の話は、Webプロモーションを行なう上でよく出ます。当然のことながら、マスメディア連動でWebでもキャンペーンを展開する場合があります。いわゆる「続きはWebで」といった流れです。一方、テレビ・新聞=ローカルメディア、Web=グローバルメディアという視点もありますので、マスメディアで実施しているキャンペーンとは異なったものを意図的に展開しています。

 そして、Webとテレビでは、ユーザーに響く表現が違うと思います。個人的には、テレビ文脈とWeb文脈と呼んでいるのですが(笑)。Web文脈というと、ニコニコ動画とか、Youtubeとか、独特の映像表現がありますよね。どちらがよいとは言えないですが、Webでもその特性にあった、テレビとは違う空気感を持ったコンテンツが必要だと感じていました。

また、今回はWeb上で話題化したので、逆にWebのものをテレビやリアルの媒体に出現するのもありかと思っています。ちょっと前ですが、ブームになった「電車男」もこの典型的なパターンです。

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すばやく実現できる体制作りが重要

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この記事の著者

押久保 剛(編集部)(オシクボ タケシ)

メディア編集部門 執行役員 / 統括編集長

立教大学社会学部社会学科を卒業後、2002年に翔泳社へ入社。広告営業、書籍編集・制作を経て、2006年スタートの『MarkeZine(マーケジン)』立ち上げに参画。2011年4月にMarkeZineの3代目編集長、2019年4月よりメディア部門 メディア編集部...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2013/06/07 00:33 https://markezine.jp/article/detail/2140

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