ニールセンは、スマートフォン視聴率情報および、PC版インターネット視聴率情報の2014年10月データを用い「ニュースと情報」サービスの利用状況を分析。結果を発表した。
調査の結果、「ニュースと情報」サービスのカテゴリー全体で、スマートフォンからの利用者が今年の6月にPCからの利用者を逆転し、その後も利用者を伸ばし10月の時点で3,900万人となったことがわかった。
利用時間を見ると、利用人数と同様にスマートフォンからの一人あたりの利用時間がPCからの利用時間を逆転し、月間3時間11分となった。年初と比較すると41分増加したことになる。なお、この「ニュースと情報」サービスに使う時間はスマートフォン総利用時間の6%にあたる。
また、「ニュースと情報」サービスのカテゴリーの中で、今年急成長しているジャンルを調べると「ニュース・キュレーションアプリ」であることがわかった。2014年10月の利用者数TOP5アプリについて、同年年初の利用者数を比較すると、全アプリで利用者数が伸びていた。アプリ単体で見ると1位のSmartNewsは年初から2.1倍の385万人、2位のグノシーは2.4倍の298万人となった。
さらに、ニュース・キュレーションアプリTOP3の2014年10月の利用者数の重複利用状況を調べた。アプリの重複利用率は3アプリの合計利用人数724万人のうち15万人(2%)ほどだった。単独利用率は1位のSmartNewsでは73%、グノシーでは62%の結果となった。
今回の調査について、同社シニアアナリスト今田智仁氏は、「ニュース・キュレーションは配信元の記事が同じ場合もあり、利用者にとってどれか1つのアプリで用が足りてしまうことになれば、特徴の無いアプリは今後淘汰されていくと思われます。企業のマーケティング担当者にとって、今後メディアとして各社の利用実態を正確に把握するためには、公表ダウンロード数だけでなく、実際の利用者数や利用頻度を見ていくことが必要と言えるでしょう」と述べている。
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