国内のスマホアプリディープリンク対応事例
前回の連載で紹介したように、TwitterによるApp Card、GoogleによるApp Indexing,FacebookによるApp Linksなど大手のプラットフォーマーがディープリンクに対応したサービスをリリースしたことで、国内のスマホアプリでもディープリンクを活用する事業者が増えてきました。下記、端末内に該当アプリがある場合におけるディープリンク起動例となります。
トークライブアプリ755(ナナゴーゴー)


SHOW ROOM

海外のモバイルディープリンク事例
モバイルディープリンクは、リンクをクリックしたユーザーをあらかじめ指定した特定のページに送ることができるのでユーザー体験が向上します。ディープリンクの技術は日々進化し続けています。ディープリンクを実装することで、以下のようなユーザー体験を生み出すことができる世界がやってくるのは間違いないです。
今までのユーザー体験
プロモーションコード付きのアプリをダウンロードしたが、ダウンロード後に起動したらアプリのトップ画面が表示され、プロモーションコードがないのでユーザーは困ってしまう。

ディープリンクを用いたこれからのユーザー体験
アプリのダウンロード後に特定のページに遷移するので、プロモーションコードも把握でき、ユーザー体験は向上する。

これからはスマホアプリのアンバンドリング化が鍵になる
スマホアプリのアンバンドリング化
スマホアプリを取り巻く状況にも変化が起きています。これまでのスマホアプリは、多くの機能を1つのアプリに組み込んできましたが、1アプリを多機能化させることはスマホアプリには向いていないのかもしれません。
その兆候として海外大手のFacebook,Google,Dropbox は一つのアプリを多機能化するでのはなく、アプリをアンバンドリング化(複数の機能をもったアプリを分解し、それぞれに1つの機能にフォーカスしたシンプルなアプリにすること)しています。

Foursquareは新アプリSwarmをリリースし、アプリのアンバンドリング化を始める
2014年8月6日に新アプリであるSwarmにはFoursquareの特徴の一つであると言えるチェックイン機能が移行され、Foursquareのアプリからはチェックイン機能が無くなりました。現在のFoursquareアプリはユーザーに最適なローカルスポットを見つけやすくするための機能に集中しています。

アプリのアンバンドリング例
【海外】
- Google Search, Drive, Maps, Google+
- Facebook, Messenger, Instagram, WhatsApp, Paper
- Dropbox, Mailbox, Loom
- Foursquare,swarm
【国内】
- Yahoo!乗り換え案内,Yahoo!ニュース,Yahoo!天気など
- LINE、LINE cameta、LINEマンガ,LINEニュースなど
参考情報
ディープリンクの可能性と未来
これまで説明したようにディープリンクはスマホアプリに可能性と未来を与えてくれます。国内ではまだモバイルディープリンク自体の知名度は低いですが、ディープリンクはアプリのユーザー体験を向上させます。これから多くの国内アプリ事業者がディープリンク導入をはじめていくことになるでしょう。