ネイティブアドの6分類について整理しておこう
ではここで、具体的なネイティブアドの具体例を見ていきましょう。大きく整理すると、IABが提唱する6分類に分けることができます。(参考:DAC提供のIAB「ネイティブアド・プレイブック(日本語版)」はこちら)

ユーザーにネイティブな(自然な、違和感のない)広告体験を提供する上では、広告枠だけでなく、クリックした後の遷移先まで一体に考えた上でのコンビネーションが重要になってきます。
具体例をあげると、「検索連動型」であれば検索結果にあったページが表示されること、「プロモーテッドリスティング型」であれば商品・サービス情報が表示されることは、ユーザーにとってネイティブな広告体験だと考えられます。これらの広告は従来から広く普及していますが、広告体験としてネイティブであるという点から、IABはネイティブアドの分類に加えていると考えられています。
そして、近年新しいネイティブアドとして注目を集めているのが、コンテンツのフィード内に挿入される「インフィード型」やコンテンツのおすすめウィジェットを通じた「レコメンデーションウィジェット型」です。その誘導枠の掲載媒体や表示フォーマットから、ユーザーは遷移先がコンテンツであることを自然と期待しており、ここにネイティブアドとコンテンツマーケティングが紐づけて語られる理由が見えてきます。
ネイティブアドと相性が良いコンテンツマーケティング
米CMI(Content Marketing Institute)によると、コンテンツマーケティングは下記のように定義されています。
コンテンツマーケティングとは、適切で有益なコンテンツを制作・ディストリビュートするテクニックです。その目的は、見込み顧客のことを理解し、明確に定義することで、見込み顧客の興味を引き、エンゲージメントを深め、購買に結びつく行動を促すことです。
つまり、コンテンツで興味関心を引き出すコンテンツマーケティングは、認知や興味・関心という上位ファネルへのリーチができるネイティブアドとの相性が非常によい、と言えるでしょう。これが、本連載のタイトルを「ネイティブアドとコンテンツマーケティングの関係を探る!」としている理由です。

