2025年11月3日、プレイドはコマースメディア事業「KARTE Offers(カルテ オファーズ)」の開始を発表した。これにより、同社のCXプラットフォーム「KARTE」を利用する企業は自社のサービスサイトやアプリ内で広告を表示し、新たな収益源を得ることが可能になる。
コマースメディアは、従来のリテールメディア市場の成長とともに小売以外にも金融、航空、宿泊業など多様な業種が参入している。日本のリテールメディア市場規模は2024年に4,692億円、2028年には約1兆845億円に拡大すると予測されている。この背景を受け、プレイドは既存の顧客企業からの要望を踏まえ、実証実験を経て本事業の立ち上げに至った。
「KARTE Offers」は、企業が保有する1st Party Customer Dataを活用し、独自のAIモデルで解析することで広告配信の精度を高める。また、オンサイトマーケティングの知見を活かし、広告クリエイティブや表示タイミングを最適化して顧客体験の質を損なわないように配慮する。

収益性向上のため、広告取引にはオークション形式を導入し、インプレッションの価格を適正化する。さらに、サービス内で完結するエンデミック広告と、外部サイトに誘導するノンエンデミック広告の両方に対応する点が特徴だ。
「KARTE Offers」のベータ版は2026年春の提供が予定されている。プレイドでは事業開始にあわせてパートナー企業やメンバーの募集も行っている。
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