SAP傘下のハイブリスソフトウェアは10日、顧客データを単一の集中管理ハブに統合し、コンテクスチュアルマーケティングを実現するSAP hybris Marketing ソリューションを発表した。プラットフォームを構成する中核的な要素は以下の7つ。
・ダイナミックな顧客プロファイル・エンジン
・セグメンテーション/予測分析/文脈分析エンジン
・マーケティング・プランニング/予算編成/オーケストレーション
・レコメンデーション/オンサイト・ターゲティング
・行動に基づくリアルタイム・リマーケティング
・マーケティング・パフォーマンス管理
・オープンAPIによる、マーケティング・ソリューション・プロバイダのエコシステムとの連携
SAP hybris Marketing ソリューションは、リアルタイムのコンテクスチュアル・データ(状況に即したデータ)を活用することで、特定の顧客や見込み客の両方に関し、全方位のプロファイルを更新し続ける。ダイナミックなプロファイルは、個客の過去の行動履歴や、将来の行動予測、その瞬間に最も関心のある物事などを含んでいる。
マーケターは、Webサイト、Eメール、デジタルサイネージの広告を通じて、パーソナライズされた1対1のキャンペーンで訴求したり、営業電話やサービスコール、モバイルアプリやモバイルデバイスにプッシュ・メッセージを送ることが可能。顧客の行動に応じてリアルタイムかつ自動的にキャンペーンを実施したり、マウスを数回クリックするだけでアドホックなキャンペーンの作成もできる。
また、SAP hybris Marketing ソリューションとSAP hybris Commerce Suiteを連携させることで、特定の顧客やまだ特定できていない顧客の双方に対し、関連性と一貫性の高い、パーソナライズされた顧客体験を提供する。
SAP CEC&ハイブリスの最高戦略責任者であるブライアン・ウォーカー氏は、「真のコンテクスチュアル・マーケティングとは、顧客のシグナルをリアルタイムで活用すること。消費者が求めているのは、請求書の発送からカスタマーサービス、購買、その後の回収までのすべての工程が完璧に連携した、シームレスかつ優れたカスタマージャーニーの実現。SAP hybris Marketing ソリューションは、SAPの広範な企業ビジョンを支えていく上で、極めて重要な役割を担う」とコメントしている。
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