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“うざい”プッシュ通知を“ありがたいお知らせ”に レオニス 伊藤氏が語るスマホマーケティング戦術

“うざい”プッシュ通知から“嬉しい”プッシュ通知に

── あまりにもスマホ市場の伸びが早すぎたのですね。先ほどのお話でも出て来た企業やその他一般企業でも採用されている「プッシュ通知」について、最近ユーザーの間では非常に“うざい”ものと捉えられがちな状況ですが、企業がプッシュ通知を使う時に効果的な使い方などはあるのでしょうか。

伊藤氏:まず、なぜプッシュ通知を“うざい”と感じてしまうのかを考えると、プッシュ型のコミュニケーションだからなのかな、と思うんです。たまの休みに家で趣味に没頭しているとき玄関のチャイムが鳴って「うちの商品どうですか」って言われたら“うざい”と思います。

 スマホは、確実にお客さまに届ける方法としては有効ですが、やりすぎると“うざい”と感じてしまう、良くも悪くもアピール力の強いメディアなのです。

 その“うざさ”を解決するには、配信内容とタイミングの精度を高める必要があります。本来、よく使うお店からの有益な情報はお客さまにとって嬉しいものであり、正しく配信すれば「いい情報を教えてくれてありがとう」となるはずです。

スマホマーケの救世主か? OFFERsが作る世界観

── なるほどです。これまでの話を踏まえ、各課題に対する解決策として伊藤さんはOFFERsというスマホ専用のマーケティングシステムを作られたと思うのですが、実際、どのようなシステムで、どのように支援してくれるツールなのでしょうか。

伊藤氏:まず、適正なタイミング・適正な方法・適正な内容を人に伝えるということは、スマホでのコミュニケーションも日常のコミュニケーションも変わらないと思います。

 それが企業とユーザー間のコミュニケーションになった瞬間に、なぜか「とりあえずプッシュ通知を」ということになりがちです。

 その結果、一時的にお客さまが集まることはあっても、水面下でサイレントクレーマーがどんどん不満を持ち、離脱していくのです。ある調査では23%がプッシュ通知を理由にアプリをアンインストールしたと答えています。リテール系アプリに於いてはそもそも平均46%しかプッシュ通知を許可しないという結果も出ています(出典:アプリマーケティング研究所)。

 一方、しっかりしたスマホマーケティングの仕組みを既存のツールやスクラッチ整備しようとすると、設計から構築まで数千万円規模のお金がかかります。そのため「簡易アプリ+プッシュ通知」をまずリリースしてみたものの、次の一手を打てない企業さまを多数目の当たりにしていました。

 それならば我々がパッケージの開発をしようと考え、何社かにご協力いただき、試験的な導入を経て、成果の出た機能だけを洗練させるような形でスマホマーケティングシステムOFFERsを提供し始めました。

 この分野は欧米ではかなり成長しており、ツールも進化していますが、日本ではまだまだ簡易的なツールしかなく遅れている印象です。

 OFFERsの主な機能は、プッシュ通知を企業対全ユーザーではなくOne(企業)to One(ユーザー)で送ること、電子DMと呼んでいるプル型のコミュニケーションメディアの提供です。また、その裏側で必要となる、データ収集、既存CRMシステムと連携するためのAPIなどなど、本格的なマーケティング・CRMを行うための各種機能を有しています。

 端的に言うと、これさえあれば本格的なスマホマーケティングに必要な機能は全部揃う、というツールです。メールを配信するときにメールマーケティングシステムを入れたのと同じような位置付けと考えていただければと思います。

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MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2015/03/12 16:00 https://markezine.jp/article/detail/22047

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