3週間の作業が数分、システムコストが半分に
「B→Dash」を活用して、マーケティングの効果を高めた例はまだある。全国で約100教室のスクールを運営するB社は、事業係数(集客成果および無料体験申込数)を経営会議で定期的に確認していた。そのためマーケター2名は、複数のシステムや各教室から入手したデータをローカルで管理し、3週間かけて集計をする必要があったという。システムやツールの利用には月110万円以上かかっており、業務の手間や利用料の抑制が強く望まれていた。
そこで「B→Dash」を導入したところ、データの収集・統合の作業が不要になった。極端に言えば、3週間分の作業が、システムを立ち上げて確認するだけで済むようになったわけだ。システム等の利用料も50万円と半減。顕在コストの削減に加え、業務効率という「潜在コスト」も改善できた。
また「B→Dash」は企業・担当者ごとに管理画面をカスタマイズできる。例えば「細かいCPAより、全体予算に対する投資対効果が分かればいい」という経営者もいれば、「施策別に投資対効果を把握したい」担当者もいる。各社、各担当者が最も見たい指標を表示することで「見やすさ」を追求できるのだ。
例えばB社は「B→Dash」を経営者向けにカスタマイズした「エグゼクティブサマリー」を用意した。これにより、経営者は自身でデータのチェックが可能となった。結果としてB社では、不要な会議が減り、コミュニケーションコストの削減にも成功した。
「B→Dash」は、デジタルマーケティング時代のベストパートナーとして、事業の成長に伴走しているという。「変化の激しい現代において、プライベートマーケティングプラットフォームのような、事業の成長にコミットする新時代のツールがまさに求められているのです。」(安部氏)
最後に、安部氏は「マーケターは『作業員』から『戦略家』へ変わるべき」だと語った。マーケティング先進国のアメリカでは、CMOの設置率は47%にも上るという。一方、日本の場合はCMOを置く企業は非常に低い。ここからも、マーケティングの重要性が低く見られ、マーケターは作業に忙殺されている、という現状が推察される。「マーケターが忙しいと、次の一手は生まれません。煩雑な作業は機械に任せる。これも一つの戦略ではないでしょうか」(安部氏)