資料ダウンロードCVRが30%超向上!TAB社の成功事例
コンテンツマーケティングを本来あるべき姿にするために、宗像氏が重視しているのが「ペルソナ設計」と「カスタマージャーニー」に基づいた「顧客に合わせたコンテンツ配信」だという。
この2点を重視したコンテンツマーケティングの設計によって成果を上げた事例として、TAB社の事例が紹介された。カスタマージャーニーを5つの段階に分解し、それぞれに応じてコンテンツを用意。結果、クリック率650%向上、資料ダウンロードコンバージョン率32.6%向上という成果を得ることができたという。
その成功の一方で、デジタル上におけるコンテンツマーケティングの課題として、「顧客の顔が見えず、ペルソナ化が難しいこと」「コンテンツ管理が煩雑になり、運用負荷が高いこと」などを上げ、その解決策としてトライアックスが開発したプライベートDMP「SATORI」が有効であるとした。
DMPとコンテンツマーケティングの関係
宗像氏からバトンを受け取った植山氏は、コンテンツマーケティングにおけるDMPの有用性を紹介。一人ひとりのユーザーは様々なタッチポイントで情報を得ながら、製品購入への意欲を高めていく。DMPでは、そのあらゆるアクションについて記録し、一人ひとりの動向を観測することから始まる。そしてその分析から適したコンテンツを選び出し、提供するという流れだ。ただし、オープン(パブリック)DMPが広告効果の最適化を図るものであるのに対し、「SATORI」は顧客育成、退会防止、ロイヤリティの育成といったLTV(Life Time Value)の向上を目的とした「プライベートDMP」だという。
植山氏は「One to Oneで最適なコミュニケーションを図ることで、製品やサービスを購入いただく。マーケティング担当者がやりたかったことが、アマゾンのような大企業でなくとも手軽にできる時代になってきている」とプライベートDMPの可能性について語る。そして、どのような事業や商品にこうしたOne to Oneのコンテンツマーケティングが向いているのだろうか。そのヒントとして、中古マンションのリノベーションを提供している「リノベーション専門 リノベる。」の事例が紹介された。