コンテンツの読み方とブランドリフトの関係
では、正確にコンテンツが読まれているかを測定したところで、本当にそれがブランドリフトに寄与しているのでしょうか。かつて、WEBパネル調査とREADテクノロジーを連携させて、あるキャンペーンのアンケート調査を行ったところ、コンテンツを熟読したユーザーは、流し見をしたユーザーに対してブランドへの好感度が2倍以上であるという結果が明らかになりました。そのほかのキャンペーンでも同様に、READスコアとブランドリフトには強い相関性が認められています。ブランドリフトという目的を達成するためには、トラフィック・クオリティを正確に測定することが有効であるといえるのではないでしょうか。

ソーシャル拡散度合いは万能な効果指標ではない
ところで、最近ではブランディングを目的とするキャンペーンの効果指標として、ソーシャルシェア数をKPIにするケースも多いようです。もちろん、基本的にはシェアという行動は好意的な反応で、リーチ拡大にもつながります。ただ、万能な指標かというと、疑問符がつきます。

popInが2014年6月に媒体社の協力を得て100以上のスポンサード・コンテンツのデータを分析した結果、コンテンツの平均読了率とソーシャルへの拡散度には相関関係がないことがわかりました。友人がシェアしたコンテンツをよく中身も読まずに拡散するケースや、ロボットアカウントによるシェアなど、シェアの中にも意味のあるシェアとそうでないシェアが存在するため、絶対的なKPIとすることは難しいのではないでしょうか。