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今だからこそあえて言おう、フィーチャーフォン利用者の検索動向

2015/05/26 14:00

 今やスマートフォンがファーストスクリーンとも言われ、重要視される時代。ですが、今回はあえて、あまり多く語られていないフィーチャーフォンがテーマ。縮小傾向にあるものの、根強く残る需要について考えてみましょう。本記事は、マーケティングにおけるモバイル・タブレット活用情報をお伝えする「D2Cスマイル出張版」です。

「ガラケー生産終了。今後は『ガラホ』にシフト」

 今やスマートフォン(以下、SP)がファーストスクリーンとも言われる時代。SPに関する最先端の情報は、たくさんの方々が様々なメディアでお話されています。そこで、今回はあえて、あまり多く語られていないフィーチャーフォン(以下、FP)をテーマにしたいと思います。縮小傾向にあるものの、根強く残るFP需要についてスマホと比較をしながらお話をします。

 国内の携帯メーカー各社は2017年度以降に従来型携帯電話、いわゆるFPの生産を終了すると報道がありました。この知らせに対して、Twitterをはじめ、SNSなどでは「困る」といった声も多く聞かれます。一方、NTTドコモの加藤薫社長はFPの今後について、次のように述べています。

 FPの定義は難しいが、お客様に求められるFPはずっと提供したい

 では、「お客様にとってのFP」とは何でしょうか? 従来のFPはLinuxやSymbianベースのOSを搭載していました。これらは、チップセット等の部品調達が難しいため、生産が終了する予定です。今後、提供される予定のFPは、AndroidやFirefox OSなどスマートフォン用OSを搭載した、ガラホと呼ばれる端末です。つまり、「2つ折り、テンキー操作」をメインとする従来のFPの外観をそのままに、中身のOSが異なるもの=「ガラホ(=お客様が求めるFP)」へシフトをしていく形となるようです。

 前置きが長くなりましたが、本記事ではガラホではなく「従来のFP」に関するものにフォーカスを当てていきます。そのため、FPという言葉についても本内容では「従来のFP」を指す言葉と定義をします。

6年ぶりに出荷台数が増加、FPの根強い需要

 2015年2月にMM総研から国内携帯電話端末の出荷台数調査結果が発表されました。注目すべきはFPの出荷台数です。2008年以降減り続けていた出荷台数が、なんと前年度を上回る結果となったのです。

出典:MM総研「2014年国内携帯電話端末出荷概況」/2015.2.3
出典:MM総研「2014年国内携帯電話端末出荷概況」/2015.2.3

 ●ポイント
 1)2014年FP出荷台数は1,058万台(前年比5.7%増)、2008年以降初めて増加
 2)2014年SP出荷台数は2,770万台(前年比5.3%減)、2012年以降2年連続で減少

 出荷台数こそSPの方が圧倒的に多いですが、SPの出荷台数が減っているのに対し、FPは増加傾向が見られたことに驚いた方も多いのではないでしょうか。また、上のグラフからも分かるように、SP契約者数の増加傾向もだいぶ落ち着いてきているように見受けられます。

 電池持ちが良い・通話しやすい・利用料金が安いといった理由から、あえてFPを使い続けるユーザーは多く存在すること、FPの需要は未だに根強く残っていることを示した調査結果でした。

FPユーザーはエンタメ系の検索率高し

 端末出荷数は増えたことはわかりました。では、FPユーザーは何に興味があるのでしょうか。検索行為から見られるFPユーザー像をSPと比較して深掘りしてみようと思います。

 NTTドコモの提供するiMenu/dmenuウェブ検索面における検索クエリを、業種別に分解。FP・SPにおける全体比率を出してみました。(※あくまで、全体に対する比率を示したもので、検索数を示したものではありません)

 ●ポイント
 1)FPはエンタメ系キーワードの検索比率が高い(赤枠部分)
 2)SPユーザーは幅広いジャンルの検索行為を行う(青枠部分)

 FPユーザーはタレント名やニュース、音楽に関する検索比率が多い傾向があるようです。また、FPからSPにシフトするにつれて、検索行為の多様化が見受けられます。通信速度の改善・端末機能の高度化により、SPではPCと同レベルのウェブブラウジングが可能になりました。FPよりもより多岐にわたる業種で検索・比較・検討・購入を行うユーザーが多くなってきていると考えられます。

 ここから、検索目的の多様化したSPに対し、FPは検索されるものが一定化しているため、SPより検索比率が高い業種が一部では出てきているとも考えられます。まだまだ、FP分野でもユーザーのニーズがある業種も存在するといえそうです。今回は全体比率でのお話をしましたが、検索数を見てもクエリ数の減少に歯止めがかかり、一定規模存在している状態です。

 この連載は?
 本連載はマーケティングにおけるデジタル活用情報を伝えるウェブメディア、「D2Cスマイル」の記事を、MarkeZine向けに再編集した出張版です。出典元はこちらです。

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