オフラインの広告施策に取り組みつつも、集客はWEB経由がメイン
「元カレが、サンタクロース」というフレーズに聞き覚えがあるるだろうか。2014年のクリスマスシーズンにかけて話題となったブランド総合買取店「なんぼや」が展開した電車内窓上広告のキャッチコピーだ。2015年3月にはテレビCM施策も実施し、オフラインの広告施策に積極的に取り組んでおり、「それらはWEBサイトへの誘導対策であり、4月は3月に比べて約13%ほどサイト訪問者数が増加しました」と株式会社SOU 代表取締役社長の嵜本晋輔(さきもと・しんすけ)氏は語る。
「なんぼやは2007年に誕生し、今日では全国で30店舗を展開する、ブランド品をはじめ貴金属など幅広いアイテムを取り扱う買取専門店です。店舗に来店する多くのお客様はWEBからで、残りが店舗看板、リピーター、そして紙媒体広告です。買取させていただいた商品は、毎月自社のオークションルームでBtoB向けに販売し、1回のオークションに出品される商品数は1万点超、売上は約10~12億円に上ります」
LINEビジネスコネクトを活用した「LINE査定」
そんな同社は、2015年3月からLINEビジネスコネクトを導入し、LINEで写真を送るだけで簡単に査定ができるサービス「LINE査定」を開始した。同時に、オリジナルキャラクター「なん坊や」のスタンプ施策を実施し、2015年6月現在では約45万DL、使用回数は470万回を超えている。
試しにスマートフォンで腕時計の写真を撮ってLINEで査定してみたところ、約30分ほどで査定結果が戻ってきた。査定はなんぼやのカスタマーサポートのスタッフが有人対応で行っており、「目標は全て10分以内にお返事すること。LINEでのコミュニケーションはスピードが大事なので、お客様をお待たせしないように改善していきたい」と嵜本氏。
「LINEでのコミュニケーションは、やはりスピード感がとても大事だと思っています。だから目標は10分以内に返そうと、社内では話しています。私自身がLINE査定で一番やりたかったことは、単純なテキストのやり取りではなく、LINEならでは感情のコミュニケーション。例えば、弊社の査定額に対して思ったよりも低くてがっかりした時には、なん坊やのスタンプを使って価格交渉してもらったり、査定を楽しんでもらえれば嬉しいです」