プライベートDMPの成果が出始めている
マーケティング領域へのデータ活用は、今や当たり前のものになっている。自社の顧客データを使ったCRMだけでなく、Web行動履歴や外部ソーシャルデータ、さらにはIoTを通じて得られるデータを掛け合わせた潜在顧客の拡張や、ダイレクトメールでのアプローチなどオフラインの既存ビジネスへの応用も実現している。
「先行企業では、現状の構造分析と予測分析は当然のように行われ、制約がある中で成果を最大化するための最適化分析へと進んでいます」と語るのは、ブレインパッドの柴田剛氏。消費者のデジタルシフト、とりわけスマホへのシフトという環境変化を踏まえて、プライベートDMPを中心とした最新テクノロジーの活用で大きく成果を上げる例が出始めているのだ。
2004年に設立後、10年以上にわたりマーケティング領域のデータ解析の第一線を走る同社は、現在アナリティクス事業、ソリューション事業、マーケティングプラットフォーム事業の3つの分野で企業を支援。特に柴田氏が携わるマーケティングプラットフォーム事業では、レコメンドエンジンを搭載したプライベートDMP「Rtoaster」や、運用型広告の自動最適化ツール「L2Mixer」などの独自開発サービスを提供しており、日本有数の大手企業をはじめ多くの企業に導入されている。
データ分析のレベルアップを
前述の「構造(現状)・予測分析から最適化分析へ」「企業保有データから社外データを含む活用へ」といった変化のほかにも、データ分析周辺のトレンドの変化は著しい。市場はネットとリアルがシームレスになり、またデータ分析とビジネスの関係も変わっている。
データ分析をビジネスのサイクルに組み込む企業が増え、さらにはデータ蓄積から分析、アクションと最適化までを自動化で回すことが可能になっている。柴田氏は「こうしたトレンドを押さえ、データ分析もレベルアップさせることが必要」と強調する。
具体的に現在、どのようなマーケティング課題にデータが使われているのだろうか? 柴田氏は、次の3つを挙げる。まずは「緻密なターゲティング」。生活者が多様化しているからこそ、ピンポイントでターゲットに合った情報提供ができるかがカギを握っている。次に「カスタマージャーニー体験の創出」。生活者の動線上で、どのような接点を持つかが重要だ。そして「コミュニケーションプランの構築」。ターゲティングと体験を元に、最適なコミュニケーションを図ることが求められている。
「最適な形でデータを蓄積し、分析し、知見を活かすことで、これらの課題を解決し大きな成果を得ることができます。マーケティングにおいてデータ活用は、もはや必須のものなのです」(柴田氏)
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