チームで更なる最適化を目指す
今回、使用した動画広告のクリエイティブは1種。「今後は動画広告とDR広告の組み合わせ、あるいは単体で応募率の向上に適したクリエイティブを考えたい」小林氏は意欲を見せる。媒体ごとに反応が良いクリエイティブは異なり、その特徴もチームの知見として蓄積できているという。
今回はTVCM素材あってのキャンペーンだが、コンテンツに更なる工夫を加えることで、より一層の効果を期待できるかもしれない。「今回の取り組みで、そのテストをする価値があることがわかりました」と小林氏。
実際に、数値を見たチームのデザイナーやエンジニアも“もっとこうしたら数値が上がる”というアイディアをもったという。主体的な空気を醸成できる同社のチーム体制も成功のひとつかもしれない。
ユーザーを中心にしたアプローチを
もう一つ、同社がこれから取り組みたいことがあるという。それが、よりユーザーに着目したアプローチだ。すでに、メールアドレスを使ってFacebookユーザーとキャリアトレック会員を照合して、既存顧客に新規サービスのお知らせをする取り組みは始まっている。さらに、そのユーザーデータからオーディエンス拡張をして、より確度の高い新規顧客の獲得も狙えるだろう。
「今後は、ユーザーファネルのより前方にあたるアトリビューションも考慮した検証をしていきたいと考えています。認知をしてもらい、好感度をあげてもらい、登録や応募を検討・実施してもらうという、ファネルを意識した取り組みが重要だと感じます。そのためにも、部分最適ではなく広い視野で、かつ流行に左右されるのではなく、ユーザーを中心にした集客とグロースを図っていきたいと思います」(小林氏)
