SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

モバイル戦国時代を制覇する!mobidec2007詳細レポート

NTTドコモが語るiモードのコンテンツ戦略と今後の可能性


成長コンテンツから見えてくるヒント

 成長しているコンテンツ分野については以下のように現状分析した。

 最大10メガバイトがダウンロードできるビデオコンテンツは、音楽やアニメコンテンツを中心にメニュー数・会員数ともに増加の傾向という。中心ユーザは20~30代の男性。905iから増えるフォーマハイスピード(HSDPA)対応機によって今後さらに伸びると予想される。

 ケータイ小説は、書籍化による市場の創造、さらには映画・音楽をからめたクロスメディア展開へと波及効果のあるコンテンツであると称賛。電子書籍については20代女性を中心としたコミックの人気が話題になった。また、ショッピングについては、主に大手カタログ通販での携帯端末経由決済の伸びなどを背景に前年比38%の伸びを見せていることを挙げた。今後、リアルな店舗やファッションショー、SNS、音楽などとの連動も期待できる分野だという。

 旅行予約サイトのユーザ数も伸びている。楽天トラベルでのサービスインターフェイス改善の事例を紹介。画像を大きく見せるなどユーザの安心感をアップを図ることにより前月比60%、昨年比23.8倍の流通金額アップを達成したという。そのほか「賃貸/住まい」と「アルバイト/就職」ジャンルのユニークユーザ数、「地図」ジャンルのマイメニュー登録数、また、「iチャネル」内の「おこのみチャネル」ユーザ数の伸びも紹介された。

成長横ばいの分野の中にも芽がある

 ゲームジャンルでは単価の高いRPGなどのゲームから低単価のミニゲームへのシフトによって伸びが鈍化したものの、マイメニュー登録数そのものは右肩上がりで増えているという。ホストシミュレーション・女性向け恋愛シミュレーションなど、ふだんゲームをしない女性を対象としたゲームやシンプル直感ゲームのヒットにより10~20代の女性の利用が増加していることも挙げ、この停滞は一時的なものとのニュアンスを含ませた。

 音楽ジャンルでは、女性を中心にメロディコールの利用が、デコメールでは新設の「バラエティ/お笑い/メンズ」ジャンルが伸びているという。「コンテンツ市場、苦しいとは言われているが、このように伸びているジャンルがある」と語り、セッションを締めくくった。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
モバイル戦国時代を制覇する!mobidec2007詳細レポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

中谷 健一(ナカヤ ケンイチ)

トリムタブジャパン有限会社 代表取締役社長
モバイルを軸に、メディアマーケティングやBtoCサービス設計のコンサルティングを行う。著書に、iモード初のファッション情報サイト立ち上げを題材にした「成功する!ケータイ通販」

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2008/12/03 10:12 https://markezine.jp/article/detail/2310

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング