電通は、アジア9カ国・地域の市場を対象にした「モバイル・コンシューマー・トラッキング・サーベイ2015」を実施した。
96%がスマートフォンを所有/20代の3割は2台以上を併用
調査対象者の96%がスマートフォンを所有し、特に中国においては99%の調査対象者がスマートフォンを所持していることから、調査地域におけるスマートフォン端末の普及が着実に進行していることがわかった。
また地域全体でも、特に20代においては3割以上の調査対象者がスマートフォンを2台以上併用しており、用途に応じて複数のスマートフォンを使い分けることが、特に若い層を中心に一般的となっている。
58%がメッセージングアプリを利用
メッセージングアプリに関して調査を行ったところ、全体のうち58%が利用している結果となった。特に香港・インドネシア・マレーシア・台湾では、その利用率は7割を超え、他地域よりも同サービスがより広く浸透している。
45%はモバイルでオンラインビデオを視聴
モバイル端末をオンラインビデオ視聴に活用しているのが全体の45%、テレビ番組の視聴・録画に活用しているのが26%という結果になった。そして、すべての地域において、20~30代女性がモバイル端末をテレビ番組視聴に活用する傾向がみられた。
また携帯端末を活用したオンラインゲームの使用経験も高まっており、全体の36%に達した。特にインドネシア・フィリピン・タイ・ベトナムの20代男性では、5割を超える調査対象者が使用している。
47%がモバイルを活用したショッピングの経験有り
ショッピングでモバイルを活用している層は全地域平均で47%、特に中国では5割以上で使用経験があることがわかった。品目としては各地共通に、ファッションや美容、家電のジャンルが多く購入されている。特にインドとインドネシアの20代女性では、7割以上がモバイルで美容製品を購入している結果となった。
【調査概要】
対象エリア:アジア9カ国・地域の市場が対象
中国(1級・2級・3級都市)、香港、台湾、マレーシア、ベトナム、フィリピン
インド(デリー・ムンバイ・ベンガルール・コルカタ)、タイ、インドネシア
調査機関:株式会社電通マクロミルインサイト
調査手法:インターネット調査
調査対象:20~49歳男女
サンプル数:地域ごとに300サンプル、計4,200サンプル
調査期間:2015年5月~6月
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