入力・変換から配信・閲覧までワンストップで提供。規模やニーズにも柔軟に対応
「モバラジムービーSuite」は、特別な知識がなくても容易に設定ができるよう、インターフェイスが工夫されている。デモンストレーションが行われ、その簡便さがアピールされた。なお、構成は「エンコードエンジンへの入力とファイル変換」、「動画ファイルと配信スケジュールの管理」、「閲覧状況に応じた的確な配信」の3つに分かれている。
まず「変換」では、動画ファイルが入力されると指定した端末プロファイルの指示によってエンコードが行われる。その際に、尺の長さやフォーマット、フレームレートなどによって振り分けされる仕組みだ。当然、変換可能な元ファイルは主要フォーマットをサポートしており、コンテンツ単位のバッチ処理機能や自動サムネールの切り出しも可能である。
そうして変換されたファイルは配信サーバー内に管理され、配信日時や編成のスケジューリング、番組名などのメタデータの編集、コンテンツへのアクセスコントロール設定などが可能である。さらに、アクセスログについても出力が可能だ。
そして、動画ファイルの作成時には、3キャリアに対応した配信用ページも自動生成され、アクセスしたキャリアに応じてデータが配信されるという仕組みだ。その際、配信用ページにはユーザー認証機能も搭載されており、会員管理機能や課金システムとの接続インターフェイスが用意された「サイト会員管理パック」を利用すれば、会員制の携帯動画サイトを構築することも容易に可能である。
また、「モバラジムービーSuite」の低価格版として「モバラジムービーLite」も登場した。これは1番組単位で1カ月3万円から使用できるというものだ。これを最小版として、予算やコンテンツ数などに応じ、「サイト会員管理パック」「ASPおまかせプラン」「レビューシェアプラン」といったパックから、カスタマイズやCMS構築に至るまで、幅広いサービスを提供することを予定している。真田氏は、これらの「モバラジムービーSuite」のシリーズとしての汎用性について言及し、「動画を使ってのビジネスにすべてお応えしていきたい」と抱負を語った。