デメリット:集客効果を実現できない、集客のしやすさが仇となる
ブログがSEOに効果的というのは先に述べた通りですが、ブログでSEOを実現できるのは構造とコンテンツの両方が揃ったときです。構造をしっかり作ったとしてもコンテンツがなければ集客できるわけもなく、コンテンツをせっせと更新してもSEOに適さない構造のブログであれば骨折り損に終わってしまう可能性さえあるのです。
実際、ブログですごい集客をしているという話を聞いてブログを始めてみたが、何も更新しない会社や、一生懸命更新しても鳴かず飛ばすという会社もあるようです。道具に磨きをかけるように構造面を検索エンジンに向けて最適化し、さらにユーザーの求めるコンテンツを提供して初めてブログのSEO効果が出るのです。
また、集客のしやすさが仇となる場合があります。ブログではRSSで更新情報を配信したり、PING機能を活用して更新通知をすることができます。これが、誤った情報を記載してしまった場合も、瞬時に人の手に情報が届いてしまうということにつながります。新型ハードディスクレコーダー特価100,000円とすべきところを、10,000円としてブログに記載してしまった場合、その情報が即座にRSSの読み手やPING通知先を通じて第三者に伝わってしまうのです。また、これらの情報が、リンク、トラックバック、ブックマーク、掲示板など、あらゆる経路であっという間にネット上を伝達し、広く周知される可能性もあるのです。
また、確かにブログは集客しやすい道具ですが、何もせずにSEOが実現できるわけではありません。最適化した構造と、ユーザーの求めるコンテンツ、その両方が必要です。さらに、せっかくの集客効果を正しく活用するためにも、細心の注意を払った運営を心がけましょう。
メリット:顧客とコミュニケーションがとりやすい
ブログの機能にコメントやトラックバックがあることはご存じかと思います。コメントは情報発信した記事それぞれにコメントを受け付けられる機能で、トラックバックはブログ記事間を連携(リンク)させる機能です。
各ブログ記事にコメント機能があるおかげで、顧客からの質問や問い合わせが受けやすくなりますし、場合によっては関連した新たな情報を手に入れられることもあります。市場調査会社に依頼をしないとなかなか直接顧客の声を聞くことができなかった会社も、ブログを活用することで顧客の声が聞こえるようになった、ということもあります。
コメントはブログ管理者も利用できるため、ブログ記事上で顧客と会社の情報コミュニケーションをすることもできるでしょう。コメントはブログ記事下などに公開されているため、情報コミュニケーションの経過として他の閲覧者にも見せることができます。そのため、良い接客や良い顧客対応を他の閲覧者に周知させられるということにもつながります。ブログで丁寧な対応をしているのを知っていれば、親切そうな会社だなというイメージを抱いてもらったり、来店や問い合わせといった行動に結びつきやすくするといった効果もあります。
一方のトラックバックは、ブログ記事を参照しましたということをトラックバック先のブログに通知する機能です。ブログ記事にトラックバックをすると、トラックバックした先にはトラックバック元記事のタイトル表記やリンクされるのが一般的です。こちらはブログ管理者との情報コミュニケーション、そして他ブログの閲覧者に情報を知らせるということにもつながります。