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『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

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マーケティング全体最適を実現する「マーケティング・ミックス・プラットフォーム」(AD)

不動産サイト「HOME’S」が取り組む、マーケティング施策と人材の全体最適化

 デジタル領域を中心に、マーケティングに活用できるさまざまなツールが次々と登場している今、企業にはそれらを使いこなしてマーケティングの最適化を図ることが求められている。マスとデジタルを横断してROIを判断し戦略を策定する、決して容易ではない取り組みに、先進企業はどう向き合っているのだろうか? 不動産サイト「HOME’S」のマーケティングを統括するネクストの久松洋祐氏と、デジタル・マス施策の全体最適を日々の運用に落とし込むソリューション「XICA magellan」を展開するサイカの平尾喜昭氏との対談から、そのヒントを探る。

オムニチャネル化を推進する「HOME’S」

MarkeZine編集部(以下、MZ):今回は、マーケティング先進企業として不動産サイト「HOME’S」で知られるネクストの久松さんをゲストに迎え、サイカの平尾さんとともに、広告・マーケティングにおける全体最適の考え方や施策の成果をうかがいます。7月4日に矢野経済研究所が発表した『広告効果測定のためのデータ活用に関するアンケート調査』でも、データ分析・活用のニーズが高いことが示されており、全体最適へのニーズも高まっていると感じます(参考情報)。まずお二方から、現在の業務や取り組みを紹介いただけますか?

株式会社ネクスト HOME’S事業本部 マーケティング戦略部長 久松洋祐氏(写真右) 株式会社サイカ 代表取締役CEO 平尾喜昭氏(写真左)
株式会社ネクスト HOME’S事業本部 マーケティング戦略部長 久松洋祐氏(写真右)
株式会社サイカ 代表取締役CEO 平尾喜昭氏(写真左)

久松:ネクストにて、「HOME’S」事業のマーケティング戦略を統括しています。私たちは今まさに、オムニチャネル化に取り組んでいます。これまでオンライン中心にサービスを提供してきましたが、電話相談、および対面でのチャネルを強化している最中で、これらのデータ連携を通して統合したCRMの構築が目下の課題です。対面のチャネルは、秋以降に店舗を開設し、今後全国的に展開させていくことを目指しています。

事業戦略説明会資料より抜粋して掲載
事業戦略説明会資料より抜粋して掲載

 同時に、これらがつながった上で有効なKPI設定や、コミュニケーションを継続できるメールマーケティング、またWebマガジン「マドリーム」の運営をはじめとするコンテンツマーケティングなどにも力を入れています。

平尾:サイカは統計分析ソリューション「XICA magellan」(以下、マゼラン)を軸に、広告・マーケティング領域の全体最適化を支援しているベンチャー企業です。3月には電通および電通デジタルホールディングスと業務提携し、マス広告や外部環境の変化を加味したデジタルプロモーションの最適化や、各企業に対するオンライン・オフライン統合型運用の内製化にますます注力しているところです。

BtoC、BtoB事業双方のデータ連携を推進

MZ:久松さんはHOME’S事業の全体をご覧になっているとのことで、御社における不動産事業の位置づけと、中長期的な戦略について少しうかがえますか?

久松:当社は元々「不動産産業を変革する」ことをビジョンとして掲げています。この業界は買い手・借り手である一般ユーザーにとっては分かりにくいことが多く、情報の網羅性や透明性の点で不利になりやすい傾向があります。その点を、情報を可視化することで変革し、同時に提携する不動産会社やリフォーム会社、引っ越し業者など事業者の業務効率の向上も図って、不動産市場を活性化し拡大していくことを目指しています。

事業戦略説明会資料より抜粋して掲載
事業戦略説明会資料より抜粋して掲載

 中長期的には、グローバル展開を視野に入れているのですが、ネクストも「HOME’S」もグローバルでは同名企業やブランドがすでにあったため、実は来春に社名をLifull(ライフル)へと変更する予定なんです。

平尾:それは大きなご決断ですね!

久松:ええ、ちょうど先の6月の株主総会で発表したところです。今後は、ある程度浸透している「HOME’S」を軸に、Lifullとうまく連動させる形で、Lifullとしてのブランド確立に取り組んでいきます。

平尾:先ほど挙げられた事業者の業務効率向上とは、具体的にはどういったことですか?

久松:オンラインでの重要事項説明やクレジットカード決済、VRによる内見といった仕組みの構築などですね。ユーザーの、比較から検討、成約、引っ越しといったカスタマージャーニーにおける各接点でのニーズと、事業者のオファーをマッチングさせるのがHOME’Sというイメージです。最終的にはBtoCとBtoB両方のデータ連携を推進するつもりです。

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テレビCMによって電話流入やサイト流入がどう変わるか

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この記事の著者

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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MarkeZine(マーケジン)
2016/09/12 12:57 https://markezine.jp/article/detail/24895

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