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日本ならではの動画広告事例を。ファミ通がTwitter Amplifyの活用で得られた効果

Twitter本社も認める成果

 さらに、CVRなどの数字面以外にも効果が上がっているというのは中尾氏だ。動画の中には、「ファミ通推奨」の文字が入るため、一定のブランディング効果があるという。特にスマートフォンゲームは短い期間で新たなものが登場し、ランキング上位に入るのもハードルが高い。その中で、ゲーム総合情報メディアとして歴史の長い『ファミ通』からお墨付きの印がつくことは、ブランディングに効果的だという。

 また広告主のゲームメーカーだけでなく、『ファミ通』にとっても大きなメリットがあったと田中氏は語る。

田中氏
カドカワ株式会社 ゲーム情報ポータル事業本部 ビジネスプランニング部
第2営業セクション セクションマネージャー 田中翔一朗氏

 「これまで、リーチ出来なかったユーザーにファミ通のコンテンツを見てもらえたのはもちろん、動画コンテンツに対してポジティブな反応が多かったことはとても嬉しかったです」(田中氏)

 高田氏も今回の事例はTwitter本社が驚くものだったと語る。

 「本社から急に連絡があって、『これはいったい何の動画なんだ』と聞かれましたね(笑)。ゲームアプリの紹介動画をAmplifyの形式で行うのは国内外を含め今までにない事例でした」(高田氏)

海外でのマーケティング支援も視野に

 最後に今後の展望に関して、3者に聞いたところ、全員共通して言及していたのは海外への展開だ。日本はゲームアプリの市場としては大きい一方、海外進出に苦しんでいる企業が多いという。

 「ゲームメーカーの海外進出に対するニーズはとても高いです。その支援をファミ通らしい形で行っていけたらと考えています。今回の事例も我々が初めて行った取り組みになるので、Twitterの進化に合わせて自分たちが先陣を切って新たな事例を作りたいですね」(田中氏)

 「先ほども伝えたように、今回の事例は海外でも評価されています。きっと海外でもこういった事例は出てくるでしょう。今後はアニメをはじめとした日本ならではのコンテンツを海外に持っていき、Amplifyを開発したのはアメリカだが、有効活用しているのは日本といわしめるくらい、カドカワグループを含めたコンテンツホルダーの皆様と新たな事例を作っていきたいと思います」(高田氏)

 主にスポーツやドラマなどの映像を保有するテレビ局やスポーツチームがコンテンツホルダーとしてAmplifyを活用するケースが多い中、今後は『ファミ通』をはじめ、日本ならではのコンテンツを持った企業による活用事例が増えてゆくのかもしれない。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2016/09/13 10:00 https://markezine.jp/article/detail/25120

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