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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

「あのキャンペーン」の担当者に直撃!

サンスターとPARTYが提案する歯磨き体験、スマート歯ブラシ「G・U・M PLAY」が目指すもの

販売数は目標の150%を推移、ブランド育成を重視した販売方法を

MZ:施策としては、どのようなKPIの設定をされていますか?

松富:KPIは、まずブランドの露出ですね。国内はもちろん、海外でも取り上げていただき、広告換算では想像以上の効果がありました。当社は80か国以上で展開しているのですが、まだ海外での知名度は高くありません。しかし今回の取り組みで、先進的な企業だと広く伝えられたのは大きかったです。

 販売に関しても、計画の約150%で推移しています。販売チャネルは、現在は当社のECサイトとTSUTAYAさんを中心に限定しています。リアルでは9店舗でしか展開していないので、今後は広げていきたいですね。ですが、単純に陳列しているだけでは価値が伝わらない商品なので、きちんと価値を伝えていただける販売チャネルで取り扱いたいと考えています。ブランド育成の観点も含めて、展開を考えているところです。

MZ:最初のパートナーにTSUTAYAを選んだ理由は何でしょうか?

松富:代官山T-SITEや蔦屋家電をはじめとした店舗が持つ、ライフスタイルの提案というコンセプトに共感しました。また、コンシェルジュの方がしっかりと売り場について商品紹介をしてくださる点が決め手でしたね。実際に、私たちの想像以上の売上結果が出ています。

MZ:利用者側の反応はいかがですか?

松富:2014年12月に最初のリリースを打ってから、反響が徐々に広がっていきました。歯磨きという日常の延長線にあるデバイスなので、みなさんもイメージしやすいのか、ご注目いただいています。意外だったのは、歯科の先生からも多くのお問い合わせをいただいたことですね。患者さんの歯磨きの状況が、ログでリアルタイムにわかる点に価値があり、アカデミック的にも信憑性の高いデータだとお言葉をいただいています。また、健康保険組合さんからのお問い合わせも多いですね。G・U・M PLAYはデータの管理ができるため、厚労省が進める“健康経営”にも大きな可能性を感じていただいています。

歯磨きのログが溜まる
歯磨きのログが溜まる

企業同士でチームを組んで新しい価値を作っていきたい

MZ:最後に、今後はどのような展開をされるのか、予定を教えていただけませんか?

松富:アプリのバージョンアップを含めて、これからもお客様のユーザー体験を変えながら、様々な展開を模索していきたいですね。同時に言語対応なども行い、グローバルに展開していきたいです。

 G・U・M PLAYの展開とは少しはずれるのですが、今回、初めてプロダクトを外部の会社、パーティーさんと共同で制作しました。改めて当社だけではできなかったことだと思います。これからも、様々な会社さんと一緒に新しい価値を作ることが、今の時代のマーケティングに重要だと考えています。

MZ:他社と知見を出し合って新しいモノを生み出すという考え方は、現在注目されていますね。一方で、“ウチではできない”とあきらめかけている方もいるかと思います。そういう方に向けて、実現の秘訣を教えてください。

田中:まず、“できますよ”とお伝えしたいです。成功するかどうかはクライアントさんと私どものような外部の会社の従来の関係性をどれだけ逸脱できるか、にかかっていると思います。今回サンスターさんとは、本当に濃密に、酸いも甘いもシェアさせていただきました。

松富:田中さんたちとは本音でいろんなことを話して、一緒にゴールを目指せるチームだと思っています。そういう関係を築けたから、良いアウトプットができたと考えています。

MZ: G・U・M PLAY実現の鍵を握る要素として、チームビルディングもあるように感じます。本日は、ありがとうございました。

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この記事の著者

東城 ノエル(トウジョウ ノエル)

フリーランスエディター・ライター
出版社での雑誌編集を経て、大手化粧品メーカーで編集ライター&ECサイト立ち上げなどを経験して独立。現在は、Webや雑誌を中心に執筆中。美容、旅行、アート、女性の働き方、子育て関連も守備範囲。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2016/10/07 10:00 https://markezine.jp/article/detail/25274

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