クリエイティブ作成のコツを解説
ここからは、実際に架空の商材に対し、先ほど挙げた4つのテーマにそって作成したツイートを紹介します。
サービス詳細説明
化粧品の単品ECサイトAの場合、初回購入キャンペーンを行っています。それに絡めて、特典内容を投票内容で並べ、商材への興味を醸成した後に利用者をURLに誘導しました。このツイートをする場合「どんな投票結果になっても商材の良さをそぐわない」ようにしましょう。

他社比較
他社比較は、明確に競合他社との住み分けができる商材においては非常に利用者の興味を引くことができる特徴を持っています。総合ECサイトAの場合、客観的に他社より秀でている当該サイトの良さを並べ、利用者の既存利用サービスに対する不満を解決できるという訴求を行いました。

一般的な悩み
このテーマのツイートは、様々な業種で活用できるでしょう。求人サイトAの場合、ターゲット利用者が潜在的に抱えている不満を投票によって顕在化させ、URLへ誘導することを狙いました。

欲求の呼び起こし
旅行代理サイトAのツイートでは、Webサイトで人気の旅行先とその魅力を選択肢として用意。これにより、それまで海外旅行という選択肢がなかった利用者の欲求を呼び起こすことができます。

このテーマは、他にも健康食品を扱うECサイトであれば、「40代の皆さん、体のどこが痛いですか?」と問い、投票に記載している部位に聞く健康食品を訴求するといった方法も可能です。
必要なのは「急がば回れ」という意識
4つのテーマで投票広告を作成する際、共通で気をつけるべきことを最後に解説します。それは「急がば回れ」ということです。このことわざが、「急ぐときには危険な近道を通るよりも、安全な回り道をしていくほうが安全」という意味であることは皆さんご存知かと思います。
企業が投票広告を活用する際も同様で、極端にURLをクリックさせることを目標に設定したり、クリック後に興味を阻害したりする行為は中長期的に大きな損失に繋がります。
広告に触れるのは人です。新しいテクノロジーを使っても、利用者のデメリットになってしまっては意味がありません。テキストで表現することが中心の投票機能を紹介した理由は、シンプルなフォーマットであっても利用者のメリットに寄り添いながら、利用者を中心としたシームレスなコミュニケーションが工夫次第で可能になるためです。
投票機能は業種、業界に関わらず、利用者に楽しんでもらいながらコミュニケーションをとることができます。今後、広告に対する利用者の評価がますます厳しくなる中、このような広告コミュニケーションがTwitter広告はもちろん、他の媒体でも重要になっていくと思います。今回の記事が皆さんのマーケティング活動に参考になり、パフォーマンス向上のお役に立てれば幸いです。