“無意識のうちに選ばれる”サービスを目指す
ユーザーにとっての同社サービスの理想的な立ち位置について、CXM(カスタマーエクスペリエンスマネジメント)グループの古舘涼介氏は「無意識のうちに選んでいただけるサービス」と表現する。
「当社のビジネスモデルは、ECサイトなどと違い、継続的に接点を持ち続けることが難しいです。働こう、仕事を探そうというそのタイミングで、いかにコミュニケーションをとり、選んでいただけるかが大事だと考えています」(古舘氏)
ユーザーに選ばれるためには、ニーズを汲み取ったアプローチをピンポイントで展開していくことが重要になる。それに一層注力するべく、古舘氏が所属するCXMグループは昨年新設された組織だ。カスタマーエクスペリエンスマネジメントの考えを同社に根付かせながら、ユーザーに対しては、一人ひとりに最適なタイミングで最適なコンテンツを届けることをミッションとしている。
Marketing Cloud活用の専門チーム発足
CXMグループでは現在、主に「Salesforce Marketing Cloud」(以下、Marketing Cloud)を活用したプッシュコミュニケーションの改善と、チャットボットの開発に取り組んでいる。メンバーは古舘氏とマネジャーの藤井良平氏を含めて計5名だ。
グループが新設される以前は、Marketing Cloudを利用した各ユーザーへのメール配信でのアプローチは集客のグループが担っていた。
リクナビ派遣は前述のように会員登録を通してメールアドレスを把握しているため、メールでのプッシュコミュニケーションが基本となっている。また、アルバイトと違って派遣という雇用形態は契約期間があるため、再度サービスを使ってもらいやすい構造である。「この2点から、双方の親和性が高いと判断し、まずリクナビ派遣でMarketing Cloudを活用し始めました」と藤井氏は語る。
「年度が替わり、さらに力を入れ推進していくために、CXMに特化したグループができました。リクナビ派遣はじめリクルートジョブズのサービスを気づいたら使っているという状態を実現するために、Marketing Cloudを活用しています」(藤井氏)。
そもそも、リクルートジョブズはなぜMarketing Cloudを導入したのか? 2つの課題があったという。これまでも、メールは中心的な施策として効果があり、応募の中でもかなりのシェアを占めていたという。それだけに、「既存の体制で相応に科学されてきた」と古舘氏。これ以上、あまり改善の余地がないのではと思われる中、配信件数だけが多くなり、量を増やすことで次の行動を引き出すのは厳しい状況があった。
もうひとつ、古舘氏が指摘するのは、いままさに情報を必要としているカスタマーをいかに把握するかという観点だ。そのタイミングを逃さずコミュニケーションをし、情報を届け仕事が見つかることで、また次回リクナビ派遣を使うリピーターになってもらえるような施策を打ちたいという考えがあった。
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