一方のコントロール/エクスポーズドは、広告に接触していないグループと広告に接触したグループの回答の差を分析するものだ。この方法はインターネット広告の効果を明確に測定できる。インターネット広告の効果測定を専門とするダイナミックロジックやマーケティングエボリューションは、この手法を支持している。ダイナミックロジックは同一手法の調査を積み重ねることによって、インプレッション効果のノーム値(基準値)を算出している。
広告接触者グループと非接触者グループの各指標のスコアの差をグラフにしたもの。
リッチメディア広告のインプレッション効果は、非リッチメディア広告のそれよりも大きい。

また、調査対象者をリクルートする方法としては、調査会社のパネルなどから抽出する方法(クローズド型)と、広告を出稿した媒体でリクルートする方法(オープン型)がある。調査会社のパネルを利用すれば、広告のターゲットに合わせてサンプルを割り付けることができる。
しかし大量な広告出稿がないと、広告接触者をパネルの中から確保できない。広告出稿が小規模なときは、出稿期間中にパネルに対して広告を露出する機会をつくるか、広告出稿媒体で調査対象者をリクルートしなければならない。広告出稿媒体でのリクルートは、サンプル数が予測しにくいうえ属性を割り付けられないなどの問題があるものの、現実的な手法だ。