オフラインでの購買への影響
インターネット広告が購買行動に与える影響も研究されている。インフォメーションリソーシーズはダブルクリックとともに、プロクターアンドギャンブルの3ブランドについて1999年に調査を実施した。
それによると、食品ブランドについては、インターネット広告に接触したグループのオフラインにおける購買がインターネット広告に接触しなかったグループを19%上回った。しかし、その他のブランドではその傾向を確認できなかった。同社は2001年5月から8月にかけて、ユニリーバの8ブランドについても同じ手法の調査を実施した。そのうちの6ブランドについては、インターネット広告がオフラインの購買を促進した。
また、アトラスDMTが2000年に実施した調査によると、あるオンライン旅行会社はインターネット広告のキャンペーンでオンラインの販売が10%増加した。増加した販売の80%は、広告に接触したもののクリックしなかった利用者によるものだった。
キャンペーン予算に占めるインターネット広告の比率を2%から15%に高めることよって、
購買意向率をさらに14%向上させることができたはずだとのシミュレーションがなされた。
