ソーシャル以外にも広がり拡大するインフィード広告
インフィード広告は、FacebookやTwitterなどが採用したコンテンツフィードに挟まれた広告としてはじまり、その後ユーザーのメディア視聴がスマートフォンに移行する過程で、親和性の高いフォーマットとして、それ以外のメディアでの採用が進んだ。
元々ソーシャルメディアから始まった広告フォーマットであるインフィード広告の配信先としてのソーシャルメディア比率が63.5%(2016年時点)と高いのは、これに由来する。
現在のインフィード広告市場を構成している媒体は、Facebook、LINE、Twitterなどのソーシャルメディア、そしてこれにYahoo!JAPAN(YDN)、スマートニュースやグノシーなどのニュースサイトやアプリなどが代表的なものとして挙げられる。
先述の通り、2016年のインフィード広告市場の高い成長の背景には、Facebook、LINEの売上急拡大が大きく寄与しているが、それぞれの要因を見てみる。
Facebookは、ダイレクトレスポンス領域の広告主の出稿が2016年に大きく伸びたようだ。
非ゲーム系の不動産やコマースなどのアプリ広告主がFacebookを活用したプロモーションを積極的に展開するなども売上成長に寄与。
全体の広告主層も広がっており、中小企業によるオンライン出稿も大きく伸びたと聞く。LINEは、タイムライン面やニュース面などに配信するインフィード広告の提供を2015年12月に開始。その後売上は瞬く間に急増。
2015年からインフィード広告の提供を開始したヤフーのYDNもまた売上を順調に伸ばし、市場全体のけん引に一役買った。スマートニュースや、グノシーなどのアプリ媒体も売上成長を続けており、市場の厚みを作っている。
その他、DSP/SSPを通して配信されるプログラマティックチャネルでも、全体の流通総額に占めるインフィード広告比率は少しずつ増加が見られる。
