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デジタルトレンドレポート

【調査】急伸するインフィード広告市場、今後の成長のカギはどこにあるのか


ブランディング出稿増と広告品質の担保が課題

 インフィード広告市場の今後の成長に向けた課題として、一つはブランディング型の出稿需要をいかに伸ばしていけるかという点が挙げられる。

 現在のインフィード広告需要の中心は、いわゆるダイレクトレスポンス型の出稿が中心であるといわれているが、今後より成長を続けるには、ブランディング用途としていかに広告主から受け入れられるようになるかが求められる。

 その時の中心になるのはやはり「動画広告」であろうが、各メディアを横串で比較することができるような共通指標の確立が求められよう。

 もう一つは、広告の品質を維持し、ユーザーからの受け入れられる広告であり続けることである。従来のバナー広告は、嫌われ、無視され、そしてブロックされるようになってしまったといわれる。

 先日AdRollが公表したユーザーアンケート調査では、「ネット広告を意識して見ることがよくあるユーザーは約1割、よくクリックをするユーザーは、約6%に過ぎない」という結果が出ている。

出典:AdRoll調べ
出典:AdRoll消費者リサーチ2017調査レポート
出典:AdRoll調べ
出典:AdRoll消費者リサーチ2017調査レポート

 フォーマットがコンテンツになじんだ形で表示されるインフィード広告は、ダイレクトレスポンス需要の観点では現状、バナー広告と比べたときのクリック率やコンバージョン率が高いことが現状の成長につながっている側面もあるが、もしいつの日か「バナーブラインドネス」ならぬ「インフィードブラインドネス」が起これば、その扱われ方も変わってしまうかもしれない。

 そうならないためにも、インフィード広告はコンテンツになじんだフォーマットであるからこそ、コンテンツと同様のユーザー体験を提供する品質を担保することを、業界全体として取り組んでいくことが求められる。

 淵之上氏は市場の今後に関して「インフィード広告は、今後間違いなくパーソナライズ化が進み、ユーザーごとに流れてくる広告の中身は変わってくる。広告をいかに必要な人に必要な状態で届けることができるかという点が、市場にとっても私たち代理店にとっても今後の大きな伸び代となる」と最後に語った。

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この記事の著者

野下 智之(ノシタ トモユキ)

株式会社デジタルインファクト 代表
ExchangeWire.jp 編集長

1983年設立の市場踏査会社、株式会社シード・プランニングの独立プロジェクトとして、2014年10月にデジタルインファクト(Digital InFact)を設立、2016年4月に法人化。

デジタル領域を対象とする市場・サービス...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/09/18 22:49 https://markezine.jp/article/detail/26343

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