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Drupal 8でグローバルWebガバナンスを実現~アステラス製薬がCMS導入で目指すゴール

 大企業を中心に導入を伸ばしているオープンソースのCMS「Drupal」の最新事例セミナー「Acquia Day 2017」が6月7日に行われた。AcquiaとCI&Tの共催で、Drupal導入事例セッションには、グローバルのコーポレートサイトを5月末にリリースしたアステラス製薬の担当者が登壇。アステラス製薬が目指すWeb戦略、それを実現したDrupalおよびAcquiaの技術をレポートする。

エンタープライズ向けCMSとして成長し続けるDrupalとは

 Drupalは、エンタープライズ向けのWebコンテンツ管理システム(CMS)だ。GEやジョンソン・エンド・ジョンソン、NASDAQ、Nestlé、Pfizerなどの大手企業やホワイトハウス、オーストラリア政府、ハーバード大学などの官公庁に導入されている。

 同CMSの特長は、柔軟性があり、あらゆるWebサイトを一元管理できること。コーポレートサイト、ブランドサイト、ポータルサイト、ECサイトなど多様なデジタルエクスペリエンスを求められる現在、企業では複数のデジタルプラットフォームを利用しなくてはならない。

 Drupalは、コミュニティやクラウドサービス各社が提供する数多くの機能拡張モジュールを持ち、単一のプラットフォームですべてのコンテンツを管理可能。もちろんカスタマイズもできるため、大企業や官公庁からの複雑な要件に対応することができる。

 そして、Drupalをエンタープライズ向けPaaSとして提供しているのがAcquia(アクイア)だ。Drupalの創始者であるDries Buytaert氏が共同創業者兼CTOを務める米国企業である。CI&Tは、世界の大企業を支援するデジタル・テクノロジー・エージェンシーであり、Acquiaの導入と開発をグローバルに展開している。

情報開示のポリシーを徹底するアステラス製薬

 ではなぜ、アステラス製薬はコーポレートサイトの構築にAcquia支援のもとDrupalを導入したのだろうか。そこには、グローバルに展開する製薬会社として情報開示のポリシーを徹底して守り、加えて、企業のビジョンを伝えたいという背景があった。

 アステラス製薬は、世界各国の研究所とネットワーク型研究体制のもと、世界各国各地域のアカデミアや研究機関、バイオベンチャーなどと積極的にパートナーを組んでいる。また世界50ヵ国以上の販売網を持ち、世界中にステークホルダーが広がっている。そのためWebサイトは、適時適切に情報を開示するためのツールとして非常に重要な役割を担うのだ。

 しかし、これまでのコーポレートサイトは日本向けとそれを翻訳した英語版のみ。そしてアメリカなど米州各国やEMEA各国、中国などのアジア各国のように、各拠点がそれぞれ開発・運用をする地域サイトが30サイト以上あった。

 そこで、新たなグローバル・コーポレートサイトの新設と各国サイトのリニューアルを行うプロジェクトを発足。世界中のステークホルダーへ適時・適切な情報提供を実現し、企業透明性の向上を目標としたのである。

 さらにプロジェクトをリードした、アステラス製薬の広報部の松田尚明氏はWebサイトの役割を自社の情報開示に関するポリシーを具現化することに加えて再定義した。

 「コーポレートサイトを軸に各国のWebサイトを統一して管理することにより、アステラス製薬の『変化する医療の最先端に立ち、科学の進歩を患者さんの価値に変える』というVISIONを中心としたアステラスらしさを伝えていく。Webサイトは、ステークホルダーにアステラス製薬らしさを知っていただき、企業への理解を深めていただくための役割もあるのです」(松田氏)

次のページ
多言語サイトの統一管理を実現したAcquiaの魅力

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この記事の著者

マチコマキ(マチコマキ)

広告営業&WEBディレクター出身のビジネスライター。専門は、BtoBプロダクトの導入事例や、広告、デジタルマーケティング。オウンドメディア編集長業務、コンテンツマーケティング支援やUXライティングなど、文章にまつわる仕事に幅広く関わる。ポートフォリオはこちらをご参考ください。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2017/07/05 10:00 https://markezine.jp/article/detail/26680

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