本記事では、MarkeZineの新人編集部員が選んだおすすめの書籍を2冊、ご紹介します。
仕事が終わらないと嘆くあなたへ
1冊目にご紹介するのは『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である』です。私は、同書を編集長の押久保に薦められて読んだのですが、とても面白かったので本記事にてご紹介したいと思います。
同書の著者である中島聡氏は、米国のマイクロソフトに在籍していた凄腕のプログラマー。読者のみなさんが今使っているパソコンの「右クリック」や「ドラッグ&ドロップ」の生みの親でもあります。
中島氏が同書の中で提案しているのが「ロケットスタート時間術」。簡単に説明すると「依頼された仕事の8割を、指定された期間の2割で終わらせてしまう」というものです。例えば、締め切りまで10日間ある仕事を依頼されたら、普段の20倍の集中力を使って、最初の2日で仕事の8割を終わらせてしまうのです。
また、著者はこの時間術以外にも「締め切りは絶対に守るものと考えること」「指定期間の2割で終わらなかったら、その時点でスケジュールを見直すこと」を提唱しています。
内容には非常に原始的なイメージをうける一方、目から鱗の考え方で時間だけでなく自分の人生のマネジメントを提案してくれる、刺激的な1冊です。
これで3日坊主ともおさらば間違いなし!
続いて紹介するのは、スティーヴン・ガイズ氏著の『小さな習慣』です。
壮大な目標を掲げたはいいものの早々にギブアップしてしまい自己嫌悪に陥るという経験、皆さんにも1度はあるのではないでしょうか?そこでスティーヴン氏が同書で提案するのは、ばかばかしいくらい小さな目標を掲げることです。
具体的には、「1日1回の腕立て伏せをする」というレベルの目標で構いません。私は同書を読んだ後、1つの小さな目標「1日1回背伸びをする」を掲げてみました。肩周りのストレッチのためにこの目標を立てたのですが、想像に難くないように、背伸びをするとその勢いで肩を回したり腕を伸ばしたりし始めます。何かアクションを起こすときは、できるだけ小さなきっかけのほうが、習慣化しやすいということが非常によくわかりました。
同書では、行動が習慣となるタイミングや脳の仕組みなどを、スティーヴン氏の実体験を例に説明していきます。挑戦したいことがある人はもちろんですが、同書を読むとなにか新しい目標を立てたくなるので、少しでも時間がある人にはお勧めしたい1冊です。