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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

膨らんでいくデータ、企業はどう向き合う?~データから考える未来のマーケティング像

データ活用が企業の命運を左右する時代 次世代マーケターに求められる”投資の感覚”とは


著しい代理店の“役割変化”

 ここまで、広告主のマーケター目線で解説してきましたが、支援を行う代理店の役割も、マーケティングの環境変化にともない変化しています。周知の通り、既に海外では、コンサルティング会社がマーケティング領域に進出し、成果を出し始めています。

 日本では、広告の買付・運用といった役割が代理店の主業務になっています。しかし、マーケティングが“費用”から“投資”にシフトしている環境において、クライアントが代理店に望むのは“ビジネスインパクトを生む”ことへのサポートへと変わりつつあります。

 クライアントとコンサルティング会社がジョイント・ベンチャーを立ち上げる例は、そうしたニーズの最たる動きといえるでしょう。ジョイントして事業を行うことには、クライアント側では新規事業の創出につながり、人材育成が進むといった面で、一方、コンサルティング会社側ではコミットが高まり、成果を出しやすいなど、双方に様々なメリットがあります。

 成果報酬型のフィーモデルが組みやすく、利害が一致しやすいのもポイントで、日本でも、ユニクロやKDDIがそれぞれアクセンチュアとジョイント・ベンチャーを立ち上げるなど、その動きは加速しつつあります。

 環境の大きな変化で、マーケター、代理店ともに、それぞれの役割を大きく変えようとしています。ユーザーとのコミュニケーション方法は、もはや一方的な広告だけではなくなりました。マスやデジタル、オフラインの広告、そして、プロダクトやサービスの開発・デザインまで、コミュニケーションの選択肢をいかに広く考えられるか。正しいデータに基づいた形で、いかにユーザーを捉えた接点を作れるかが、これからの“経営”に近づいたマーケターに求められることになるでしょう。

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この記事の著者

八重樫 健 (ヤエガシ ケン)

Supership広告事業戦略室 室長/Syn.ホールディングス事業戦略本部 本部長 Supershipでは広告領域全般の事業戦略、デジタルマーケティングコンサルティング業務、 M&A、コーポレートファイナンスとマーケティングから経営戦略まで幅広い業務に携わる。大学在学中公認会計士2次試験に合格後、学生時代は公認会...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/07/27 19:33 https://markezine.jp/article/detail/26831

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