既存の販促施策を代替可能に
MZ:パッケージ化を考えているとのことでしたが、既に展開を予定しているものはありますか。
江田:第1弾としてローンチしたのは、LINEを使ったサンプリングのソリューションです。LINEにはタイムラインシェアやLINE NEWSの広告枠など、様々な告知手段を用いて広くリーチすることができます。そして、キャンペーンに応募した方から抽選で当選者を決め、その方にコンビニに受け取りに行ってもらう流れになります。

MZ:実際試してみて、どうだったかを聞くこともできそうですね。
江田:これまでの単発サンプリングとの違いはそこですね。LINEであれば誰が参加してくれたか補足し、追加アプローチできるので、実施結果をもとにPDCAを回していけるのはとても大きなメリットだと思います。
MZ:他にもできそうなパッケージはありますか?
田端:まだ構想段階ではありますが、はがきで行っているキャンペーンなどを代替できるものが提供できるといいですね。応募する側も、企画運営する側も大変だと思いますので。
MZ:従来のアナログなキャンペーンでは、製品についていたシールをはがし忘れるなど機会損失が多そうですね。
江田:あと、Webサイトのキャンペーンで多いケースとして、毎度IDとパスワードを登録するものがあると思いますが、LINEは個人認証できているのでその手間も省くことができます。
店頭販促のNo.1プラットフォームに
MZ:最後に今後の展望をお願いいたします。
田端:例えば、消費財メーカーの新商品が100万本売れたとして、100万人が1回飲んだのか、それとも25万人が4回飲んだのかなどがわからないのがこれまででした。これはECの世界では考えられない話ですよね。しかしながら、LINEで販促施策を行えばそれを分析することも可能だと思いますし、ユーザーとの関係がより近くなり、かつ継続的に築けるようになります。
弊社のミッション「CLOSING THE DISTANCE」ではないですが、メーカーや小売・流通などの企業の思いとユーザーのニーズの距離感を縮めていければと思います。
藤井:小売や流通の企業からはオムニチャネルという言葉をよく耳にしますが、LINEがオンラインとオフラインの架け橋をするような役割を果たし、オムニチャネルのプラットフォームになれたらと思っています。
また、先日ファミリーマート様と伊藤忠商事様と弊社による提携で次世代コンビニの構築を目指すという発表をいたしました。そのような次世代の流通の形を企業やユーザーと一緒に作り、販促費の使い方に新たな選択肢を増やせたらと思います。
江田:店頭販促のプラットフォームとしてナンバーワンになりたいですね。はがきやポイントカードなどの代替としてLINEを老若男女に使ってもらいたいですし、7,000万人以上のユーザーベースがいるLINEだからこそ出来る店頭販促を追求して行きたいです。
