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ただのアクセス解析ツールじゃない!Adobe Analyticsを知り尽くした識者が語る、その魅力

 デジタルマーケティング業界において2017年の頻出ワードのひとつは「顧客体験」であろう。9月14~15日に行われた「Adobe Symposium 2017」では、終始「顧客体験」にフォーカスした様々なセッションが繰り広げられた。では、顧客体験を重視する今のデジタルマーケティングにおいて、一連の施策結果はどのように測定すれば良いのだろうか? 目まぐるしく変化するデジタルマーケティングの現状と、Adobe Analyticsが拡げる可能性について、同カンファレンスで行われたパネルディスカッションの内容を共有する。

ソリューションに対するリテラシーの向上

(左上)電通アイソバー 鈴木絵理氏(左下)ウェブ解析士協会 江尻俊章氏(右上)アイ・エム・ジェイ 宇佐美貴幸氏(右下)アドビシステムズ 安西敬介氏
(左上)電通アイソバー 鈴木絵理氏(右上)アイ・エム・ジェイ 宇佐美貴幸氏
(左下)ウェブ解析士協会 江尻俊章氏(右下)アドビ システムズ 安西敬介氏

安西:本日はAdobe Analyticsの魅力について、あらゆるソリューションを知り尽くしたパートナーさんからお話を聞いていきたいと思います。初めに、デジタルマーケティングや解析の領域ではここ数年で様々な変化がありました。皆さんは企業の現場の声を聞く機会も多いかと思いますが、どのような変化を感じられていますか?

宇佐美:アイ・エム・ジェイの宇佐美と申します。Adobe Analyticsだけでなく様々なソリューションの導入から活用までのプリセールスをやらせていただいております。

 ここ数年の変化で言いますと、5年くらい前まではアクセス解析のツールを導入したいとか、〇〇のソリューションを導入したいなど、名指しで具体的なソリューションニーズをいただくことが多かったんです。しかし今はそのようなツールありきのニーズではなく、実現したいことや挑戦してみたいことなど、導入のゴールとして明確なビジョンをもって相談いただくことが増えてきていますね

鈴木:電通アイソバーの鈴木と申します。私は、特にデータ活用に関するソリューションの導入から活用、運用までのサポートを提供しております。

 宇佐美さんがおっしゃる通り、ニーズのレイヤーは高くなっています。最近では、企業の最終的な目標達成を計測する指標のKGI(Key Goal Indicator)は決めているが、その中間指標としてどのようなKPI(Key Performance Indicator)を持てばよいのか一緒に考えてください、といった話が最初から出てくる場合がよくあります。ソリューションを導入しても、指標を定めておかないと意味を成さないことについて、皆さんの理解の拡がりを非常に感じています。

江尻:ウェブ解析士協会の代表をしております、江尻です。ビジネス側の要望が高まってきていることは私も感じています。チャネルの増加にともない消費者の行動も多様化しているので、ビジネスゴールも多様化していますよね。一つひとつのビジネスゴールに対応していくためには、それぞれに指標を設けるなどの設計が必要になってくるので、企業に求められる設計力の水準が高まってきていると思います。

アドビの強みは圧倒的なデータの正しさと設計の自由度

安西:そうした変化に即して、様々なツールを使用している皆さんそれぞれの立場から見ると、Adobe Analyticsにはどのような魅力があるのでしょうか?

宇佐美圧倒的なデータの正しさですね。正しいデータがなければ正しいアクションが起こせないので、マーケターにとってデータの正しさは切実な問題です。

 この強みは恐らくアーキテクチャに要因があって、Adobe Analyticsはビジネスバリューを発揮することに焦点を置いて設計されているんです。広告のためのツールとか限定的な位置づけではなくて、消費者のことを知るために包括的に設計されているので、データの信ぴょう性は高いと思います。

安西:プロダクトチームからすると、顧客体験を提供するためのエコシステムをいかに提供していくかに注力しています。これにはデータの透明性が不可欠なので、そう言っていただけることは嬉しいですね。

鈴木:私は、活用に際して自由に設計できる点が優れていると考えています。自分たちで設定したKPIをきちんと測っていくためには、顧客の行動をきちんとデータ化できるようにしっかり設計することが重要です。Adobe Analyticsは設計の自由度が非常に高く、これは他のソリューションにはない点ですね。支援する立場としても、欲しいデータと獲得できるデータにギャップが出ないように設計できるのは、運用をサポートするうえで重要なポイントです。

安西:自由度が高い点は、Adobe Analyticsの強みにも弱みにもなりえます。設計する力が必要となるので、簡単に導入できないと思われがちですが、実現したいことのゴールが見えていれば、運用はそこまで難しくないのかなと思います。

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この記事の著者

松崎 美紗子(編集部)(マツザキ ミサコ)

1995年生まれ。早稲田大学商学部を卒業後、新卒で翔泳社に入社。新入社員として、日々奮闘中です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/10/10 11:00 https://markezine.jp/article/detail/27184

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