検索と広告 ~ Yahoo!はスクラップ
非常に高い確率でMicrosoftはYahoo!を買収するだろう。そして、Microsoftが欲しいのはシェアであり、Y!吸収によるリソースの最適化である。そして検索と広告でGoogleを追撃するのである。
もちろん、Googleよりもはるかに利益率が劣るYahoo!の広告システムはスクラップとなるだろう。開発力はMicrosoftの方が上である。さらに広告は検索と連動するのだから、YSTも基本的には廃棄処分されるに違いない。Yahoo!の技術力ではコンテンツマッチさえ永遠のベータに留まりかねないからだ。
リソースの最適化だから、YST・YSMなどの人材の多くはリストラされるだろう。その前に他企業に、Googleなどに逃避するかもしれない。買収受け入れが長引けば、Yahoo!の検索や広告事業で機能不全も起こりかねない。従業員は戦々恐々とし続けるはずだ。
こうして、Yahoo!は解体されるのを待つだけだ。
Yahoo! JAPANの検索エンジンは?
端的にいうと、買収後のMicrosoft製検索エンジンになるだろう。
ところで、Yahoo! Inc.が所有しているYahoo! JAPANの株式33%がMicrosoftの手に渡る。日本にもマイクロソフト日本法人がある。かつ日本ではYahoo!がGoogleを凌いでいる。この状況をMicrosoftが放置したままでいるかどうかだ。
MicrosoftがYahoo! JAPANも買収するか、Yahoo! JAPANが先にYahoo! Inc.所有の株式を取得して独立性を高めるか。完全独立の場合は、Microsoft製検索・広告を使うとは限らなくなる。Yahoo! Inc.の検索・広告のスタッフも雇用して、YSTを日本に取り込んでしまい日本市場に特化した検索・広告の鎖国王朝を築くこともあるかもしれない。
日本でも、これからの大混乱は避けられないわけで、SEOも揺れに揺れるだろう。