公式アプリの活用で、参加者とのコンタクトも容易に
1日目はボーナストラックを含め5つのトラックがあり、参加するトラックによって購入するチケットが異なります。セッション内容を吟味したうえで、トラックは慎重に選びましょう。仮に聴きたいセッションが複数トラックに分かれている場合は、トラックを分担して複数人で参加するのがベストです。私自身は午前中「Programmatic Ops Talk」、午後はボーナストラックの「Artificial Intelligence」に参加しました。

各セッションは20分から45分で、およそ3回に1回のペースで休憩を挟みます。ネットワーキング用のスペースやスポンサーの展示会場も併設されていますので、休憩時間も有効に活用しましょう。公式アプリで参加者にメッセージを送ることもできるので、コンタクトも非常に取りやすいです。

1日目と異なり、2日目は一つのトラックでセッションが行われます。テーマやスピーカーも多岐にわたり、聞きどころはたくさんあります。1日目はひとつの分野に関してコアなセッションがあり、2日目で全体のトレンドにキャッチアップできるイメージです。
複数セッションから浮かび上がってくるキーワードを捉える
2日間を通して20以上のセッションに参加しましたが、スピーカーが共通して発するキーワードがいくつかありました。
たとえば、「Transparency(透明性)」。広告主にとっては、自社広告の配信先ドメインやターゲティングに使用するオーディエンスデータであり、DSP/SSPベンダーにとってはオークションメカニズムやサプライパスが透明性を必要とする(される)対象として語られていました。

Business InsiderのJana Meron氏のセッションでは、実際にあったドメインスプーフィングの例に触れたうえで「(ドメインスプーフィングを行う)悪者には退場してもらおう!」と会場の参加者に呼びかけ歓声があがる場面があり、とても印象に残っています。スピーカーから共通して発せられるキーワードだけでなく、会場の参加者の反応からもトレンドを感じ取ることができるのは、カンファレンスに参加するひとつの魅力だと思います。
来年はまた違ったキーワードが頻繁に出てくるでしょう。これを今から予測するのもなかなか楽しいと思います。