若手はもっと主体的に参加すべき
今回、最もお伝えしたかったのは、この3つ目の違和感で、若手マーケターは能動的にカンファレンスに参加しているか、という点です。
色々な場所で登壇されている方は、軸はブレさせないままに切り口や例え話のバリエーションを変え、仮に同じテーマの話をしても視聴者を飽きさせない工夫をされており、いつも感服させられます。
しかし、どんなに素晴らしいスピーカーの話でも、100%同意できるセッションというのは滅多に出会えません。
有名なマーケターのプレゼンに対して、自分はこう思う、や、実は違うアプローチを取っている、という若手からのアウトプットがもっとあっても良いのではないでしょうか。
あるいは、○○さんの話を聞いてこんなアウトプットをしてみたが、課題と改善点があった、でも良いかもしれません。

もちろん、若手には熟練マーケターほどの「話の深み」はありませんし、カンファレンスのような公の場では「誰が」「何を」話すかは重要です。
しかし、現場を預かる若手の話にも、拙いからこそディスカッションのきっかけになり得る部分があるのではないでしょうか。
声に出さなきゃ始まらない
自分の成果を話したくても、会社(上司)の許可が出ない、あるいは、カンファレンス主催者側から見るとテーマが弱いという、現実的な問題はあると思います。
これについては、若手はとにかく勉強し、出せる成果はどんなに小さくてもまずは声に出し「伝える」しかありません。
重要なのは、多くの若手は本当に「伝える」という土俵に上がっているか、という点です。
伝える前から諦めてはいないでしょうか。
私自身がある広告代理店の方から言われ影響を受けた言葉ですが、若手は若いから「どうせ」ではなく、ダメ元だけど「せっかくだから」とまずは声に出してみてほしい。
声に出さなければ、誰かに伝わる可能性は永遠にゼロです。
若手は「上司や会社が認めてくれない」とついつい言ってしまいますが、若手は若手で変わらなければいけないと思います。
決裁権を持つ上司は、「若いからダメ」ではなく、「若いからこそ挑戦する」機会を提案してあげてほしいです。
「そうはいっても. . .」という人へ
カンファレンスなどに主体的に参加すべき、といっても、現実的には金銭的負担や時間の制約などが存在します。
管理職として若手のマネージャーをされている方々は、もし金銭的な理由でカンファレンスなどに参加できていないという部下がいたら、ぜひチャンスをあげてほしいと思います。
また、そういった理由で参加できないという若手の方は、やはりまずは声に出し、上司に率直に伝えてみてほしいと思います。
その上で、仮にダメだったとしても、今の時代、カンファレンス以外の場で情報を発信することは簡単です。
イベントレジストやFacebookなどで有志のイベントを開催することも容易になりました。
カンファレンスという場所が、様々な理由でハードルが高いということであれば、まずは、身近なところで異業種の勉強会を開催する、あるいは、開催のハードルが高いようであれば、少人数の勉強会に参加することでアウトプットする機会を増やしてみてはいかがでしょうか。
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