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私のキャリア

一読者から広める立場へ 元々好きだからこそわかるユーザー目線

憧れの業界へ転職するも改めて“好み”の大切さに気づく

――希望されていたアパレル業界のマーケターになりましたが、再び転職されたのはなぜでしょうか。

 そのときはアパレル業界に入ることを第一に、ブランドではなく業務内容を優先して転職しました。しかし、コマースサイトやアプリの担当をしていましたが、本当の意味でのユーザー目線に立てていないことに気がつきました。

 思えば代理店時代も、手応えのあった案件は自分が好きなプロダクトやサービスに関するもの。もちろん興味の違いで成果がぶれてはいけませんが、好きだからこそユーザーのインサイトがわかり、より結果を出せていたのも事実です。

 また、Webサイト以上にスマホアプリへの興味も大きくなっていました。自信を持って好きだと言えるサービスに関わりたいという思いから、愛読していた『LOCARI』のWondershakeへ転職することを決意しました。

――小林さんご自身が『LOCARI』の愛読者だったのですね。

 はい、簡単に作れるレシピや家事のアイデアなど身近な情報が豊富で、記事を読んで実際に購入したり、試してみたりすることもあります。私のように実際に記事を試してみましたというユーザーは多いですよ。編集チームでは定期的にユーザーアンケートを実施し、憧れの生活ではなく、ユーザーに寄り添った等身大のコンテンツを制作しています。

ダウンロード数だけではなく継続率の高いユーザー獲得を重視

――今のお仕事の内容についてお教えください。

 アプリ『LOCARI』の集客が主ですが、ダウンロード数だけではなく継続率の高いユーザーを獲得することが一番のゴールです。『LOCARI』は多数のチャネルへ出稿し、ユーザーを幅広く獲得するという戦略をとり、広告のクリエイティブにも注力しています。クリエイティブの評価軸も、やはり継続率の高いユーザーを獲得できているか、ということ。安定的に成果を生み出せるクリエイティブを心がけています。

 具体的には、大きく2つのディレクションをしています。1つは『LOCARI』の人気記事をベースに訴求テーマを決め、新規でクリエイティブを制作すること。2つ目が、既存のクリエイティブを出稿先のチャネルに合わせて最適化していくことです。チャネルごとに潜在ユーザーが違いますから、Aという媒体ではレシピ、Bではファッションと傾向を見ながらクリエイティブを変えています。制作は代理店にお任せし、私はマンツーマンで進行しています。編集チームとも広告効果や人気記事の傾向など、相互に情報交換をするようにしています。

――アプリのテレビCMも増えました。『LOCARI』もCMをオンエアしていますが、マーケターとしてどのような立場で関わったのでしょうか。

 2017年11月に実施したキャンペーンは『LOCARI』のCMだけでなく、OOHも展開した大がかりなものでした。この規模のキャンペーンは、私が『LOCARI』担当となってはじめてですし、これまでにも経験したことがありません。直属の上司に学びながら、デジタルマーケティングとは違うマス独自の世界やルールを常に考え進行しました。新しく得られた知見や気づきが学びとなっただけでなく、みんなで協力して作った作品を形あるグラフィック媒体で発表できたことは、とても嬉しかったですし、やりがいがありました。

 今回のCMはブランディングが目的でしたが、今後は効果検証の仕組みも確立していき、クリエイティブごとの検証を行いPDCAサイクルを回すようにしていきます。

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マーケターだからこそユーザー視点を忘れない

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この記事の著者

マチコマキ(マチコマキ)

広告営業&WEBディレクター出身のビジネスライター。専門は、BtoBプロダクトの導入事例や、広告、デジタルマーケティング。オウンドメディア編集長業務、コンテンツマーケティング支援やUXライティングなど、文章にまつわる仕事に幅広く関わる。ポートフォリオはこちらをご参考ください。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

市川 明徳(編集部)(イチカワ アキノリ)

MarkeZine編集部 副編集長
大学卒業後、編集プロダクションに入社。漫画を活用した広告・書籍のクリエイティブ統括、シナリオライティングにあたり、漫画技術書のベスト&ロングセラーを多数手がける。2015年、翔泳社に入社。MarkeZine編集部に所属。漫画記事や独自取材記事など幅広いアウトプットを行っている。
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※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2021/03/03 17:47 https://markezine.jp/article/detail/27916

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