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Twitterが2017年の動向から考える、アカウント運用のコツ

米国と日本で異なる動画クリエイティブ

MZ:確かにユーザー目線で見て、企業によるプロモーションが活発化しているように感じます。

森田:Twitterは昔からカンバセーション、つまり会話というものを重んじてきました。

 企業と顧客が会話をするというアクションは、これまでとてもハードルが高いものと思われていました。しかし、Twitter上でのキャンペーンは利用者がテキストでコメントをする以外でも、フォローやリツイート、いいねといったアクションができますし、それに対して企業も同様のアプローチで、反応を返すことができます。コメント返信は大変だけど、いいねを押すくらいなら、企業アカウントでも容易に実現できそうですよね。

 このバーチャルな会話を成立させるプラットフォームがTwitterの面白いところです。

MZ:確かに企業と顧客が気軽にやり取りできるプラットフォームはまだ少ないように思います。最近では動画のツイートも増えていると聞いているのですが、いかがでしょうか。

森田:明らかに増えていますね。広告のフォーマットとしても活用が進んでいます。先日米国に行った際、日本同様に動画広告は多く流れてくるのですが、クリエイティブが日本とは大きく異なっていました。特に5秒とか6秒ぐらいの短尺動画が目立っていましたね。

 日本はまだTVCMで利用したクリエイティブを横展開するケースが多い中で、米国での経験は一つ勉強になりました。

MZ:やはり短尺のほうが良いということでしょうか。

森田:尺が短ければ良いということではありません。ただ、タイムラインは素早く流れていく上に、広告は基本的に「お邪魔します」と割って入るものじゃないですか。

 その前提においてクリエイティブを考えるときに、「もしかしたらTVCMの尺では伝わりにくいのでは?」という気付きが起きるのは自然な流れかな、と思いますね。

求められるのはツイートに目が留まる工夫

MZ:タイムラインを見る動作を思い浮かべると、ほとんどのツイートを見るのは一瞬ですね。

森田:例えばアカウントの名前って簡単に何度でも変更ができるんです。そのため、セール中なのであれば、アカウント名に「セール中」と入れるなど、目に留まる工夫はとても重要だと思います。

 アカウント名はツイートのフォントよりも濃く表示されているし、読み飛ばすかじっくり読むかの判断をしているポイントの1要素なので、スクロールのスピードが速くても、比較的目に入りやすい。このようなアカウント名の中でも伝えたい情報をアピールするといいと思いますね。

MZ:アカウント名を柔軟に変えていくのは確かに有効そうですね。その他に最近Twitterを利用していく上で、意識したほうが良いことはありますか。

森田:やはり、「会話をする」という原点に立ち返るのが個人的には良いと思っています。

 上手く運用されている企業の担当者の方に話を聞くと、やはり会話をすることに非常に時間を割いていると話していました。来たコメントに対し何らかほぼ100%返信しているという企業の方もいるくらいです。

 「企業と人」といっても担当者がいるわけで、「人と人」が会話しているのとほとんど変わりません。「企業だから」「個人だから」「面白くしなくちゃ」ということは考えずに、フラットな関係でコミュニケーションできると良いと思います。

 そのためには、まずは少ないフォロワーさんでもいいので、その人たちとの楽しい会話を心がける。そうすると、その姿が外からも見えるので、「その中に私も入りたい」とフォロワーが増えていく。

 つまり、「フォロワーになって私もコメントしたら返事がくるんじゃないか」という期待感作りが、フォロワーを増やすポイントです。近道ではないかもしれませんが、長期的には良いお客さんの集まりができると思っています。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/02/22 09:00 https://markezine.jp/article/detail/27924

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